厲以寧常務委員:GDPは絶対ではない

 

全国政協常務委員で北京大学社会科学学部主任の厲以寧氏は、メディアの取材に対して、GDPの指標は重要だが、何よりも重要というわけではなく、他の指標に取って代わることなどできないもので、私たちはGDPに対する正しい見方を持つべきだと述べた。第1に、最も重要なのは経済成長の質であり、単なる成長速度の問題ではない。第2に、GDPの生産過程でもたらされた環境の破壊と回復、処置の程度に注意しなければならない。もし将来資源がさらに枯渇し、環境がますます悪化したら、これもGDPの役割と一致しない。第3に、GDPの計算方法に多くの議論があることを忘れてはならない。また、GDPは一つの総量指標であることに注意しなければならない。

また厲氏は、現在の生産能力過剰問題について、以下の4点に注意が必要だとしている。1、産業のモデルチェンジは必ず新型産業でなければならず、もし間もなく淘汰される産業を新たなレベルにモデルチェンジすることには何の意味もなく、むしろ有害でさえある。2、産業のモデルチェンジは必ず産業イノベーションと結びついて行われるべきである。3、都市化の建設には十分な考慮が必要。4、地元人材の育成。(徐豪=文)

 

人民中国インターネット版 2014年3月7日

 
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