王毅外交部長:アジア太平洋を中米の新型の大国間関係の試行地に

 

王毅外交部長(外相)は8日、第12期全人代第2回会議の記者会見で、中国の外交政策や対外関係について国内外の記者の質問に答えた。

米NBC記者:中米関係は世界で最も重要な二国間関係だ。過去1年間に中米関係はどのように発展したと考えるか?両国関係の発展は今年、どのような試練に直面するか?両国は新型の大国間関係をどう構築するか?どのように新型の大国間関係の精神に基づき、より透明かつ協力的な、責任を共に担う方法でアジア太平洋の平和・安定を維持するか?

王毅外交部長(外相):2013年の中米関係の最大のハイライトは、習近平国家主席とオバマ大統領がサニーランズで歴史的会談を実現し、新型の大国間関係の構築について共通認識にいたったことだ。中米の新型の大国間関係の核心は非衝突、非対立、協力・ウィンウィンだ。これは双方が共同で確定した努力の方向であり、世界に向けて発した積極的な戦略の予期であり、国際社会に対して行った厳かな約束でもある。

中米関係は極めて重要で、極めて複雑でもある。中米国交樹立から今年で35年。過去35年間の発展の趨勢は、中米対話・協力がどんどん深まり、協力のニーズが溝を遙かに上回ったことだ。35年間の経験と教訓は、相互尊重という1点に凝縮される。

中米の新型の大国間関係をビルの建設に喩えるなら、相互尊重がこのビルの土台だ。中米双方が真に互いの主権と領土保全を尊重し、互いの社会制度と発展路線を尊重し、互いの核心的利益と重大な懸念を尊重しさえすれば、この土台は堅固なものとなり、激しい風雨を防ぎ止めることができ、協力・ウィンウィンの壮大なビルが真に完成し、中米に恩恵をもたらすだけでなく、世界に幸福をもたらす。

われわれは米国と共にアジア太平洋地域の平和・安定を維持し、この地域で良い相互作用を実現することを望んでいる。アジア太平洋地域は中米が互いに争う場ではなく、新型の大国間関係を構築する試行地となるべきだ。(編集NA)

 

「人民網日本語版」より 2014年3月9日

 

 
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