王毅外交部長:朝鮮半島での戦乱は断じて許さない

 

王毅外交部長(外相)は8日、第12期全人代第2回会議の記者会見で、中国の外交政策や対外関係について国内外の記者の質問に答えた。

韓国KBS記者:朝鮮半島情勢が緊張している。中国は朝鮮半島情勢をどう受け止めているか?6カ国協議再開の望みはまだあるか?6カ国協議議長国として、中国は協議再開のために具体的にどのような措置を講じるか?

王毅外交部長(外相):朝鮮半島は中国の玄関先にある。朝鮮半島問題において、われわれには「越えてはならない一線」が常にある。つまり戦乱の発生は断じて許さないということだ。これは南北双方および域内各国の共通利益にも完全に合致すると思う。

現在の朝鮮半島問題をどう扱うか?喩えるなら、「坂を上り、くぼみを越えて、正しい道を歩む」必要がある。

まず、非核化という「坂」を上る必要がある。現在の根本的問題は核問題であり、非核化を実現して初めて、朝鮮半島の真の長期的平和がある。この坂がどれほど長くて険しくとも、われわれは断念せずに粘り強く、最後まで上る必要がある。

次に、相互信頼の欠如という「くぼみ」を越える必要がある。関係各国、特に朝米は相互信頼を著しく欠いている。これが現在われわれの前進を阻んでいるくぼみだ。このくぼみのために朝鮮半島情勢は緊張が続き、6カ国協議は数回中断された。このためわれわれは各国が自制を保ち、善意を示して、少しずつ相互信頼を構築することを希望する。

最後に、対話による解決という「正しい道」を歩む必要がある。対立は緊張しかもたらさず、ましてや戦争は災禍をもたらす。したがって対等な対話、協議、交渉こそが正しい道だ。6カ国協議は現在各国共に受け入れる唯一の対話枠組みだ。議長国としてわれわれは、できるだけ早い再開を望んでいる。対話はしないよりもする方が良く、遅いよりも早い方が良い。(編集NA)

 

「人民網日本語版」より 2014年3月9日

 

 
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