中国国務院の李克強総理は8日午後、マレーシアのナジブ首相と緊急電話会談を行いました。 　

李総理は、「8日未明、消息を絶ったマレーシア航空機には中国人乗客154人が乗っていた。中国政府と人民は、この中国人と乗客239人全員の安否を憂慮している。中国側は既に緊急体制を敷き、専門の捜索救助船と海上警察船を事故が発生した可能性のある海域に出発させた」と表明しました。

また、李総理は「今最も重要なことは事件の具体的状況をできるだけ早く確認し、多ルートで捜索救助活動を強化することだ。そして、乗客の家族の気持ちを慰めることだ。中国側はマレーシア側との密接な協力を望む」と述べました。

ナジブ首相は消息を絶ったマレーシア機の件について、中国側に深く謝罪し、中国人乗客の家族に見舞いの意を示しました。ナジブ首相は、「マレーシア側は関連国と協力し、できるだけ早く消息を絶ったMH370便の位置を確認し、全力で捜索救助活動に取りくむ。また、マレーシア航空の作業チームを北京に派遣し、事故の対応に当たっている。中国側と密接な連絡と協力を保つことを望んでいる」としました。

中国国際放送局日本語部より　2014年3月9日