張雪＝文

中国には現在2億7900万人の未成年者がいるが、安全で健康的な環境が彼らがすくすくと育つ前提となり、家庭の安定、社会調和などに影響を与える重要な要素でもある。未成年者が成長する過程において遭遇する問題に対し、政協委員らは次々と自らの意見を提案した。　

3月9日午後、全国政協第12期第2回会議において第4次全体会議大会発言が行われた。全国政協委員・全国青年連合会主席賀軍科が「未成年者の安全で健康な成長の保護・保証をとりわけ最優先すべき」という発言を行った。

賀政協委員は、社会の発展に伴い、一部の子どもの成長に多くの問題が生じていることを指摘した。例えば農村の留守児童（親が出稼ぎに行き、同居していない子どもたち）、都市と農村の間をさまよう未成年者の管理・保護の欠如などは数え切れないほどある。未成年者を不法侵害する事件も頻発しているし、子どもの非合法雇用もさまざまな場所で依然として存在する。孤児や体に障害がある子ども、浮浪児などの保護はいまだに全面実現できていない。

彼は、各国で行われている方法を参考にし、立法司法と政策制定の中で、未成年者が特殊な保護、優先的保護を受けるべきだと指摘した。

昨年の全国婦女連合会の統計によれば、中国では現在14歳以下の農村の留守児童が約4000万人、その中で女の子の割合は男の子の割合よりも高く、彼女たちが成長の中で配慮や監督・保護が欠けがちになることが、社会の各方面から特別な注目を引き付けている。

金蔚政協委員は「全社会で女の子の心身発展のためのさらに安全な環境をつくりあげよう」という提案の中で、社会各方面の未成年者の健康的な成長を保護する責任について述べた。政府が未成年者、特に未成年の女の子に対する安全保護ネットをつくり上げ、各部門が共同で未成年者の保護を履行する面において、特に国務院と各クラスの婦人児童工作委員会が、他に替え難い責任をもっていることを重点的に指摘した。

人民中国インターネット版　2014年3月10日