高齢化問題に熱い議論続く

 

張雪=文

中国社会科学院が公表した『2014年中国社会形勢分析と予測』ブルーブックの統計によれば、2013年には60歳以上の高齢者人口はすでに2億人に達しており、今世紀半ばには、高齢者人口比率は全人口の4分の1に達するという。

両会では、高齢化がもたらす問題にいかに対応するかが、代表や委員たちのホットな話題になっており、彼らはいかに高齢化に対応するかをめぐって積極的に意見や政策を提出している。

全国政協常務委員・副秘書長・提案委員会副主任、中国民主同盟中央専任副主席の徐輝氏は記者の質問に答えて、他の先進国と比べて、中国は急速に高齢化社会に入っていると指摘した。先進国では長い時間にゆっくりと高齢化社会に入ったもので、百年以上、数十年の時間がかかっているが、中国は多くの特殊な原因によって、十数年、20年という時間で高齢化社会に入ったことを指摘した。

彼は、中国民主同盟中央は長年一貫して高齢者介護事業の難題に非常に関心を持って多くの調査研究を行ってきたことを明らかにした。また、もし8億人の農民、2億人の高齢者、8000万から9000万人の障害者がより良い暮らしを送ることができたら、われわれの社会はきっと素晴らしいものだと述べた。

2014年、中国中央テレビ局の番組「春節の夕べ」で放送された「小品」(コント)「扶不扶」(助けるや否や)は、転んだ老人を助けた善人が老人を突き飛ばしたと誤解され賠償を要求されるが、最後に真実が分かるという物語で、社会の議論を呼んだ。

今年の両会では、政協委員で、著名な女優の宋丹丹氏が記者から転んだ老人に出会ったら助けるべきかどうか質問を受けた。グループ討論会で、宋氏は老人を助け起こすかどうか議論するより、高齢化がもたらす問題についてより関心を持つべきだと強調した。彼女はまた「お年寄りがあなたを引き止めたら、それは助けと保護を求める意識から出たもので、一種の緊急反応です。決してお年寄りがみな悪いと見なしてはけません。そうなったら私たちの社会気風はおしまいです。こうした話は輿論を偏向させます」と述べた。

 

人民中国インターネット版 2014年3月10日

 

 

 

 
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