遅福林委員:「市場決定」が全面改革を促進

 

王衆一=文

中国(海南)改革発展研究院院長・中国経済体制改革研究会副会長遅福林委員

 中国の特定の状況下において、資源の配置における市場の役割を基礎的なものから決定的なものへと高めらたことは歴史的な飛躍だといえる。なぜなら、それによって経済体制の改革が進むだけでなく、全面的な改革が促進されるからだ。「市場決定」は改革全体に影響を及ぼし、それにはより深い思想の解放が伴っていく。これは政府主導型の経済成長モデルの転換、権力による資源配置がもたらした機会の不均衡、権利の不均衡といった問題の解消、官僚主義や権力の乱用、経済特権などの問題の解決を実現しなければならないことを意味している。市場の決定的な役割の提起によって、市場の分配が経済改革において核心的な位置を占めるようにしている。それは、行政体制の改革やエコ文明の構築を促進する役割も果たしている。例えば、「市場決定」は社会組織の力を必要としており、社会組織の参与と監督を必要とし、また社会の監督をよりしやすくするために市場を開放する必要がある。市場経済は一定の段階まで発展したなら、「権力のリスト」を提出し、政府の役割を定義することだろう。従って、「市場決定」は歴史的な飛躍であり、経済体制の改革を進めるだけでなく、全面的な改革を促進すると言える。我々には歴史的に意義ある全面的な改革を推進するために力を尽くす責任がある。 

 

人民中国インターネット版 2014年3月12日

 

 
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