馬長青代表:貴州省が人気の投資先に

 

沈暁寧=文 馮進=写真・ビデオ

今回の「両会」では、中国の経済成長は相変わらず焦点となるトピックであり、改革が全面的深化の段階に入り、経済実験区となる上海自由貿易区が人々に注目される中で、中国の南西部にある新たな経済成長ポイントがひそかに興起しつつある。これは中国国務院が今年1月6日に設立した8番目の国家新区――貴州省貴陽市と安順市の間に位置する貴安新区だ。

貴州省貴安新区管理委員会主任の馬長青全人代代表

「近年、全省の高速道路、高圧送電線網などのインフラが整備されるにつれ、特に貴安新区の設立後には、貴州省は中国西部地区の経済成長ポイントとなるでしょう」と、全人代代表・貴安新区管理委員会主任の馬長青氏は自信たっぷりに本誌記者に語った。 

現在建設中の貴安新区は、ビックデータ産業を経済成長のエンジンとするものである。「現在、クラウドコンピューティングは人類の生活を変える革命的な技術と広く認められています。貴州省政府はこの点に着目し、省内の各種の資源がビックデータ産業の発展に適合していることも加味しまして、貴州省を中国IT産業の一大拠点にすることを決めました」と、馬氏は語る。

馬氏の考えでは、貴安新区は国家新区として、企業に対する優遇政策の面で特別な利点を持っている。さらに貴州省は、中国西部の窓口であり、他の地区とつながる地理的優位性を持っている。また、貴州省は豊富な水や電力資源、安定した地質構造、年間平均気温が摂氏15度という温和な気候、優れたな自然環境と豊かな人材を擁している。これもビックデータ産業の発展に有利となる条件だ。

貴安新区の建設情況について、馬氏は「現在、中国移動、中国電信、中国聯通という三大通信事業者が貴安新区にデジタルセンターを建設しています。台湾のハイテクノロジー企業のフォックスコングループも今年10月から貴安新区でスマートフォン、タブレットPC、PCTVなどを製造する予定です。貴安新区と投資プロジェクトを契約した会社には、フォーチュン・グローバル500ランキング企業もあります。現段階で、貴安新区が国内外企業と契約済みの協議の投資総額は1100億元を超えており、2020年までには、全省のビックデータ産業の規模は2000億元に達する見込みです」と語った。

海外からの投資誘致に話しが及んだ際、馬氏は情熱を込めて以下のように語った。「貴安新区は外資系企業の進出を歓迎いたします。これも中央政府が貴安新区に与えた核心的な任務、つまり西部地区の対外開放の拡大です。私は外資系企業が貴州省において必ず発展のチャンスを見つけることを信じています。中国のIT業界の著名人・馬雲氏も、『改革開放から30年の間に、深圳、上海のチャンスを逃がした人は、今回絶対に貴州のチャンスを逃がしていはいけません』と語っています」

本誌記者の取材を受ける馬長青全人代代表
 

人民中国インターネット版 2014年3月13日

 

 

 
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