米企業、行方不明機捜索エリアの衛星画像を一般公開 |
突然姿を消したマレーシア航空機の手掛かりを探すため、米デジタル・グローブ社(本社・コロラド州)はこのほど、一般ユーザー向け特別サイトを開設、同機が行方不明となった場所一帯の衛星画像を公開した。これまでに100万を上回るネットユーザーが同サイトにアクセス、「しらみつぶし」式捜査に協力した。過去に類を見ないほど訪問者が殺到したため、12日には同社サーバーの過負荷状態が発生した。中国新聞社が報じた。 デジタル・グローブ社は、世界の最先端を行く商用衛星画像システムの運営企業。今回のマレーシア航空機事件では、行方不明となったMH370便の位置情報を追跡するため、緊急管理閲覧サービス「FirstLook」を立ち上げた。一刻の猶予も許されない世界的・突発的な大事件をめぐり、ネット上の同サービスを通じて事件発生前後の衛星画像を迅速に提供している。 同社は、傘下の衛星5基のうち2基を利用、衛星軌道をタイ湾と南中国海の捜索対象エリアの上空に設定し、運行させている。乗客乗員239人を乗せたマレーシア航空ボーイング777型旅客機は8日未明、突然消息を絶ち、この海域に墜落した可能性が高い。 今回の捜索活動に参加する意思を持つボランティアは、デジタル・グローブ社の特別サイト「Tomnod」にアクセスし、同サイトに掲載されている高解析度衛星画像で捜査に参加することが可能だ。残骸、救命ボート、油帯など手掛かりとなり得る物体を発見した場合、それをマーキングすることで、行方不明となった旅客機の位置確定査業に協力できる。デジタル・グローブ社のアナリストは、捜査ボランティアがマーキングしたエリアを注意深くチェックした上で、当局に捜査の手掛かりとなり得る情報を報告する。 同社の統計データによると、衛星画像が公開された10日から現在までに、捜索エリアの画像は98万回以上閲覧された。これは、1時間あたり10万人が画像を分析、計約200万人が捜査に協力した計算となる。
「人民網日本語版」2014年3月13日
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