万宝糧油 アフリカで開花 | ||
段非平=文 前アフリカ連合(AU)総会議長のハイレマリアム・エチオピア首相は、かつて次のように述べたことがある。「アフリカの肥沃な大地と巨大な潜在力を持つ農業は、中国に巨大なチャンスをもたらすだろう。中国の現代化技術と栽培経験は、アフリカの食糧の生産量を大幅にアップさせる。このことはアフリカの貧困問題解決に寄与するだけでなく、アフリカ諸国の食糧安保にも大きな役割を果たす」
湖北省襄樊市の万宝糧油有限公司はモザンビークの農業に対する投資に成功したことは、まさに、ハイレマリアム首相の予言に対する最も的確な証明である。 2011年、中国国家開発銀行は、柴順功同公司取締役会長に対して、モザンビークの農場への投資を要請した。「当時、私はアフリカと言えば、飢餓、貧困と騒乱という印象しか持っていなかった。そんなところに投資できるのか?当初は、半信半疑だった。しかし、当時、公司の大豆油生産の70%は輸入原材料に頼っていた。しかも、食糧の加工生産ラインが半年も遊休状態で、最終的に、一応現地の様子を見てくることにした」と同会長は回想する。 モザンビークに到着後、同地の農業が持つ巨大な開発潜在力を見込んで、9500万元(1元は約16円)を投資し、農場建設に取り組み始めた。1年後、農場の食糧模範田は、1ムー(約667平方㍍)当たりの生産高が550㌔に達し、アフリカの穀物収穫高の奇跡を生み出した。これをきっかけに、直ちに当地における数多くの会社や農場主の注目を集め、彼らは次々と万宝アフリカ農業発展有限公司との協力協定を結んだ。協定に基づいて、万宝公司は当地の農場主に対し、機械耕作サービスを提供し、無償で各種の技術指導を行った。 モザンビーク政府は、その後、10万ムーの土地開発を万宝公司に委ねた。さらに大きなチャンスを予感した同会長は30万ムーに及ぶ標準化農場と農業技術トレーニングセンターの建設を積極的に企画した。この企画目標が実現すれば、万宝公司は年間80万㌧の食糧生産量を見込むことができ、モザンビークの食糧問題をほぼ解決できるという。 2012年末に行われた30万ムーの農地リース契約調印式において、モザンビークのゲブーザ大統領は同会長の手を握り、「あなたたちの急速な発展をお祈りします。あなたたちの発展があってこそ、わが国民の衣食問題の解決にも希望が持てます」と語った。万宝糧油の対アフリカ投資に対して、地元の襄樊市も貿易輸出や労働力の海外就労の促進などに新たな貢献を期待している。 今年3月、同公司の「アフリカ農場」において、10万ムーの稲作は豊作だった。それを機に、中国とアフリカの農業協力の花はアフリカの大地でますます鮮やかに咲いた。
人民中国インターネット版
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