習近平国家主席は4日、クウェートのジャービル首相と人民大会堂で会談した。

　習主席はクウェートのサバーハ首長への親しみを込めた挨拶をジャービル首相に託した。習主席は「中国とアラブ諸国には『艱難に遭って真の友を知る』との共通のことわざがある。これは中国・クウェート関係の真の姿の描写だ。双方は交流と相互信頼を強化し、互いの核心的利益や重大な懸念に関わる問題で引き続き断固として支持し合う必要がある。川上から川下までを包含するエネルギー戦略パートナーシップの構築に尽力すると同時に、インフラ整備、新エネルギー分野の協力を推進し、中国・湾岸協力会議自由貿易協定（FTA）交渉の早期再開・妥結を促し、シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードを共同建設し、両国および地域の国家間のコネクティビティ、貿易の円滑性、人心の通い合いを強化する必要がある」と表明。

　「中国は西アジア・北アフリカ情勢を大変注視している。われわれは国際的な核不拡散体制の維持を主張し、中東非核地帯の構築を支持し、いかなる形の核兵器開発にも反対し、湾岸協力会議諸国への内政干渉に反対する。中国は地域問題におけるクウェートの積極的役割を支持する。クウェートを含む地域の国々と共に、問題の政治的解決を促し、地域の平和・安定を共に維持し、中国・湾岸協力会議関係、中国・アラブ諸国関係の新たな発展を促していきたい」と表明した。

　ジャービル首相は「クウェートは戦略上、対中関係を重視しており、中国側が国家の主権、安全、領土の一体性を守り、『３つの勢力（分離独立派、宗教過激派、テロリスト）』に打撃を与えることを断固として支持する。引き続き両国協力を拡大、深化し、シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードの建設に積極的に参加したい」と表明した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年6月5日