九大国家級新区がグリーン発展の道を共に模索

 

張春侠=文・写真

エコ文明貴陽国際フォーラム2014の年次会議における一連の重要行事の1つとして、「グリーン新区革新発展フォーラム」が710日、貴陽国際生態コンベンションセンターで開催された。今回のフォーラムは、「グリーンな成長が著しい地域の形成」をテーマに、「九大国家級新区におけるグリーンな発展と革新の道の模索」と「他山の石国際経験未来のトレンドとチャンス」という2大テーマに基いて討論が繰り広げられた。

フォーラムでは、上海浦東新区、天津浜海新区、貴州貴安新区、山東青島西海岸新区など中国九大国家級新区の代表者が集まり、国家級新区が初めてフォーラムの形式で一堂に会し、「革新の道」を共に模索した。

中国国家級新区は、地域発展における中国政府の重要な戦略プランであり、新たな手段で地域における調和の取れた発展の促進を模索するという任務を担っており、そして政治や経済、文化、社会、生態の5つの文明を同時に築く上で、指導的かつ模範的な役割を果たすことが期待されている。

20146月末までに、中国では上海浦東新区、天津浜海新区、重慶両江新区、浙江舟山群島新区、甘粛蘭州新区、広州南沙新区、陝西西咸新区、貴州貴安新区そして山東青島西海岸新区の合わせて9カ所の代表的な国家級新区が設けられている。

新区の将来的な発展について言及がなされた際に、九大国家級新区の代表者たちは異口同音に「グリーン発展」の重要度がより高いという見解を示した。上海浦東新区の丁磊副区長は、「プランの当初から浦東新区では、経済とエコのバランスをコントロールしており、エコ発展の平衡をしっかり保っている」と語り、貴州貴安新区管理委員会の馬長青主任は、「グリーン発展」は同新区の発展における第一理念であると表明し、さらに「貴安新区というキャンパス上に最新で最も美しい絵を描くために、我々は産業の面で非常に慎重な態度を保ち、生態保護において害となる産業のみならず、環境に影響を与えるいかなるものをも許容しない!」と続けた。

蘭州新区は中国北西の内陸部に設けられた国家級新区であり、同新区管理委員会の李睿主任は、蘭州の基礎は弱く、生態環境も脆弱であるがゆえに発展と生態保護の矛盾が比較的突出していると表明しながらも、「いずれにせよ、我々は建設の過程においてやはりグリーンかつ低炭素で持続可能な発展目標を掲げ、グリーンな発展や革新的な発展、調和の取れた発展を模索し、それらを目指して前進すべきだ」と語った。そして循環経済や外向型経済、ハイテク技術によるグリーンな経済そしてグリーンな環境保護を目的とした文化主導による観光産業が蘭州新区発展の特色となるように最善を尽くす所存だ。

フォーラムでは、中国九大国家級新区の代表者たちが『国家級新区グリーン発展連盟』の提案書に共同署名し、国内外の各界の力を結集させることによって共に地域の革新を推進し、エコ文明を主導としたグリーンな発展に加えて、地域のモデルチェンジとグレードアップの実現に全力を尽くす。

 

 

人民中国インターネット版 2014年7月11日

 

 
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