張春侠=文
「優れた生態環境を持つ場所が、立ち遅れた場所とは限りません。すべての成功は正しい構想を選択することにかかっています。貴州の生態環境は大きな財産といえ、長期的視野で考えねばならず、スイスの自然環境を大切にする姿勢に学び、精密工業、医薬保健品産業、観光業、クリーンエネルギー産業の発展に力を入れ、経済と環境の協調的発展を促進します」7月10日午後、「中国・スイス対話2014エコ文明建設と産業発展」サブフォーラムが貴陽で開催され、中国国際経済交流センター副理事長、商務部元副部長の魏建国氏は、スイスの持続可能で健全な平衡発展の経験が、貴州のエコ産業発展にアイデアを提供してくれると語った。
貴州とスイスは似たような山岳生態環境を持ち、地形の上でも産業構造の上でもとてもよく似ている。スイスは先進的な山岳農業を発展させてきた経験を持ち、その先進的な高山エコ発展の理念・技術と管理モデルは、貴州が学び、お手本とするに足るものである。
2013年7月6日、中国とスイスは北京で中国・スイス自由貿易協定(FTA)を締結し、この協定は中国と欧州大陸・世界の経済トップ20国家が結んだ初めてのFTAとなった。今年7月、中国・スイスのFTAが正式に発効した。中国スイス商会(北京)の黄培敏秘書長は、これは二国にとって大きなチャンスであり、スイスは中国の対外投資と貿易の欧州における重要な入り口となり、スイスの持続可能な発展モデルは貴州の環境に積極的な影響をもたらすだろうと語る。貴州とスイスは、二国間貿易およびFTAのもとでの貿易協力をより優れたものにすることにより、相互に利益を得て、共に発展することだろう。
地球の資源には限りがあるため、過度の使用により大きな環境問題を引き起こし、自然は人類にしっぺ返しをすることだろう。皆が手を取り合って、社会革新、新しいライフスタイルの提唱、環境への資金投入の強化を行うことでしか、こうした問題を解決するすべはないと、スイス連邦のブルーノ・オベルレ環境大臣は考えている。
グローバル・フットプリント・ネットワークCEOのスーザン・バーンズ氏は、中国経済は過去50年間、ずっと驚異的なスピードで成長してきたと語る。環境に対する赤字は経済発展に大きなリスクをもたらすものであるため、環境に関する統一的な立法により、クリーンエネルギーと技術の発展を促進させるべきであると彼女は考えている。
人民中国インターネット版 2014年7月15日
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