初の抗戦勝利記念日 歴史を銘記し日本右翼をけん制初の抗戦勝利記念日 |
本日は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利69周年記念日、全国人民代表大会常務委員会が中国人民抗日戦争勝利記念日を法制化してから初の記念日だ。本日午前、北京市の各界が盛大で厳かな記念活動を執り行い、党・国家の指導者も出席した。 抗日戦争史学者の蘇智良氏は、「今年のような普通の年に、これほど大々的に記念するとは稀なケースだ。これは『両日』の設定が重要な原因となっている」と指摘した。 全国人民代表大会は今年2月、9月3日を中国人民抗日戦争勝利記念日、12月13日を南京大虐殺犠牲者国家追悼日と定めた。 中国共産党の歴史に詳しい斉彪氏は、「これは抗日戦争勝利が、国家の法制化という最高ランクに格上げされたことを意味し、民族の精神を継承し、火遊びをする者に警告を出し、平和を呼びかけるなどの意義がある」と語った。 斉氏は、「中国の日本に対する態度は徳をもって恨みに代えるだが、日本は恨みをもって徳に代えるを繰り返している。抗戦勝利の記念は、歴史を認める行為だ」と述べた。 当時のファシズム枢軸国であった日本は現在、狂ったように右傾化を続けており、危険な境地に到達しようとしている。日本は「歴史修正主義」に取り組み、右翼に対する定論を覆し、中国を侵略した日本軍を祭り上げている。安倍晋三首相は第二次世界大戦のA級戦犯に追悼文を寄せた。日本はさらに平和憲法の制限を緩和し、集団的自衛権の行使を検討し、将来的に公然と武力を使用し、海外に派兵するためのドアを開こうとしている。 歴史修正を強める日本に対して、中国外交部の秦剛報道官は8月27日、「日本政府が侵略の歴史を正視し深く反省し、軍国主義と一線を画することは、戦後日本がアジアの隣国と関係を再建・発展させた重要な基礎だ。中国は日本に対して、侵略を反省するという意思と約束を守り、実際の行動によりアジアの隣国と国際社会から信頼を勝ち取るよう促す」と強調した。 中国民間対日索賠(賠償請求)聯合会会長の童増氏は、中国新聞網のインタビューに応じた際に、「歴史を正視しようとしない日本の行為は、非常に危険だ。日本がこれに執着し続ければ、戦争の古い道を再び歩む可能性がある」と述べた。 日本が再び軍国主義の「パンドラの箱」を開くのを防ぐため、中国は屈辱の歴史を銘記し、未来の教訓とする努力を止めたことがない。 中国は今年7月だけでも、全民族抗戦勃発77周年、中日甲午戦争(日本名・日清戦争)120周年、第一次世界大戦勃発100周年の3回の記念活動を実施した。中国共産党中央委員会総書記、中国国家主席、中央軍事委員会主席の習近平氏は、「歴史は最良の教科書、最良の目覚まし薬だ」と指摘した。 海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏は、中国新聞網に対して、「中国の記念に対する重視には、さまざまな意義がある。これは戦争の教訓を銘記し、犠牲になった英雄を偲び、貴い平和を重視するよう人々を教育するほか、中国政府と国民の国家主権・安全・領土保全の維持に向けた強い意志を示し、政治・軍事面から中国の挑発を続ける日本の右翼勢力をけん制し警告する」と語った。 童氏も、「中国が抗戦勝利を記念するのは、中国人一人ひとりが屈辱の歴史、犠牲になった3500万人の英雄を胸に刻み、中国に挑発を繰り返す日本に正当かつ力強い反撃を行い、第二次大戦・反ファシズム戦争勝利の成果を守る中国の決意と意志を全世界に宣告するためだ」と述べた。 童氏は、「今年の記念に対する重視とその形式は、必然的に常態化する。これは抗日戦争勝利記念日が、法制化されたためだ。来年はより盛大な記念活動が執り行われるだろう」と話した。 日本が釣魚島(日本名・尖閣諸島)の「国有化」という茶番を約2年間演じ続けており、軍事面で対抗的な措置を強化していることから、中日関係は未曾有の氷河期に突入していると分析する声もある。 張氏は、「中日関係の氷が溶けるかは、日本次第だ。周辺諸国との友好関係を重視すると同時に、国家の主権と領土の保全を力強く維持するという、中国の新時代の外交路線は明確に示されている」と述べた。 張氏は、「中国は厄介事を起こさないが、これを絶対に恐れない。特に日本の右翼勢力の挑発に対しては毅然と戦っていく。日本は実質的な行動により、歴史観などの問題の間違いを正すべきだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日
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