地域が手を取り合い闘う 北京147社が停減産 |
近年の幾度かのひどいスモッグの中で、北京・天津・河北地区、長江デルタ地帯、珠江デルタ地帯は大気汚染が比較的深刻な地域となっている。中でも北京・天津・河北地区の大気汚染が一番ひどく、13の地区クラス以上の都市の中で11都市が中国でも汚染が最もひどい都市ワースト20に、7都市がワースト10にランクインしている。一部の都市では「重度汚染」以上の日が1年の4割にも及び、いかなる地区も無関係ではいられず、一刻も早い連合大気汚染対策が求められている。 ●北京 147社が停減産 北京紅獅漆業有限公司は北京市の国有企業である。2014年2月24日、工場内の作業場は静まりかえっており、いつものにぎやかな光景は見られなかった。大きな作業場では沈建利さん一人が当直していた。彼は漆を調合する係で、この工場ですでに30年余り仕事をしている。彼が記憶している限りでは、スモッグが原因でこの工場が操業停止したのは今回が初めてだ。 「当社の年間生産能力は1万8000㌧で、1日あたりの生産額は50万~60万元です」と、李運徳社長は言う。「操業停止通知を受け取ったとき、まず考えたのは操業停止の処理以外に、得意先の注文をすぐにさばくことでした。さらに重要なのは得意先と連絡をとり、一部の注文の納期を遅らせてもらうことでした」 李社長からすれば、直接的な経済損失は火を見るよりも明らかだが、間接的な損失として大切な得意先の流失もある。もし得意先の要求を満足させることができないのなら、別の会社に注文が流れてしまうだろう。生産ラインが止まっても、販売部門は得意先との連絡を保ち続けなければならない。翌日、彼は損失を最小限に食い止めようと得意先開発のための出張に出かけた。 スモッグのために操業を停止したのは、この紅獅漆業だけではない。2月21日、北京市で初の大気重度汚染オレンジ警報が発令された。23日までに、147社が停産・減産、汚染防止設備の運行効率をあげるなどの措置をとり、汚染物の排出を減少させた。 同時に「北京市空気重度汚染緊急対策案」に基づき、北京市はさらに建設工事現場の施工中止、コンクリート車やがれき運送トラックなどの運行中止、花火や爆竹の禁止、露天での炙り焼き調理などを禁止する緊急措置をとった。
人民中国インターネット版 2014年9月23日
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