中日友好の信念を固め 両国関係の改善、発展をともに推進しよう |
―第10回北京‐東京フォーラムでの基調講演― (2014年9月28日) 中国国務院新聞弁公室主任 蔡名照
新旧の友人の皆さま、ご来場の皆さま; 再び日本を訪れ、第10回北京‐東京フォーラムに出席でき心から喜んでおります。まず、中国国務院新聞弁公室を代表して、フォーラム開催をお祝いするとともに、10年来、フォーラムの主催、発展にたゆまず努力を重ねて来られた双方の主催団体である「日本言論NPO」と中国『チャイナ・デイリー』社に対して衷心から感謝申し上げます。 2005年、中日両国の有識者が北京‐東京フォーラムを共同で設立致しました。この10年来、フォーラムは両国人民の中日友好に対する期待を担い、両国関係の雨風にさらされながら、両国の各界人士が理解を深め、コンセンサスを拡大し、友誼を増進する貴重なプラットホームとして、中日友好事業のために新たな原動力を注入して来られました。北京‐東京フォーラムの10年の歴史はわれわれに印象深いヒントを与えてくれました。その中で以下の三つが重要だと思います。 その一つ目は、中日友好は人々の意向だということです。10年来、中日友好はフォーラムの変わらないテーマでありました。両国の有識者がフォーラムに集い、両国人民はフォーラムに注目し、両国政府は積極的にフォーラムを支持してきましたが、これは両国の各界が中日関係に関心を寄せ、両国関係が好ましい方向に発展することを心から希望しているということを示しております。昨年、北京で開催された第9回フォーラムには両国の1000人近い人々が政界、ビジネス界、学術界、メディア界から集まり、大学生も参加しました。フォーラムは「北京コンセンサス」をまとめ、中日友好促進に向けて力強い声を上げました。 二つ目は両国の民間の知恵は非常に大切だということです。フォーラムは民間方式で運営され、官民連携のプラットホームを立ち上げました。フォーラム参加者の中心は中日友好事業に長い間関わって来られた民間の方々であり、彼らは数多くの真の知識、透徹した見解に基づく意見、提言を提起され、「民を以って官を促す」という重要な役割を果たして来られました。これがフォーラムの魅力と生命力の源であります。双方が率直に意見を交わし、問題に立ち向かい、ますます多くのコンセンサスに到達した。こうしたコンセンサスは両国の世論に積極的な影響を与え、また世論をリードし、中日関係の改善と発展促進のためにプラス・エネルギーを運んできました。 三つ目は、対話と交流は根気よく続けなければならないということです。フォーラムは中日国交正常化以来の困難な時期に設立され、その後10年間、両国関係は何度も起伏がありましたが、年1度のフォーラムは中断することなく、両国の有識者の中日友好促進の初心は少しも揺らぎませんでした。皆さまが両国友好のために知恵を出し合い、良策を模索し、そうして得てきた成果には目を見張るものがありました。対話を続け、たゆまず努力さえすれば、両国関係の健全な発展を促進するさらに良い道、良い方法を必ず見付け出すことができるでしょう。 両国の少なからぬ有識者がフォーラムに心血を注いでこられました。ご在席の皆さまの中の多くの方々がずっと続けてフォーラムに参加されてこられましたが、中国の趙啓正先生、日本の山田孝男先生は最初から今回まで参加されてこられた「元老」です。ここで、フォーラムに積極的に参加してこられ、中日友好事業にご尽力されてきました両国の皆さまに崇高なる敬意を表したいと存じます。
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