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龍門石窟風景区にある香山琵琶峰に、唐代の詩人・白居易(白楽天、772~846年)が静かに眠っている。白居易は河南省新鄭の出身で、生涯清貧に甘んじ、役人の世界で出世できず、829年、洛陽に腰を落ち着け、この地で病死した。洛陽では酒を楽しみ、詩を作り、文人と交友し、伊水のほとりの龍門や香山寺付近をそぞろ歩く日々を過ごしていた。後の人々は、彼の遺言を尊重して香山に葬った。白居易の墓の近くに、日本中国文化顕彰会が建立した記念碑があり、中国語と日本語で「不朽の詩人にして後世文学の恩人白居易先生の日本文化並びに日本人に対する多大な貢献に心から感謝の念を捧げます(原文のまま)」と記されている。 |
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