北京風味満載のAPEC会食メニュー

アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)上海サミットが今年5月に開催された時、上品で洗練された江南料理の数々に人々の注目が集まった。では、北京で開催される2014年アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議(AELM)では、諸外国の首脳や政府高官に、どんな料理が提供されるのだろうか?国家会議センターの一部の会食メニューを見たところ、世界五大陸の代表的料理や、中国各地の代表的料理がずらりと顔を並べている。ロシアのボルシチから米国のチキンサラダまで、オーストラリアのフルーツクッキーからシンガポールのスパイシービーフンまで、中国北方の水餃子から南方の叫化鶏(きょうかどり)まで、西部の切糕(チィエガオ)から東部の煎餅(ジェンビン)まで、ありとあらゆる料理が揃っている。北京青年報が伝えた。

これだけではない。会食メニューの目玉のひとつは、「北京風味」の料理だ。宮廷小窩頭(トウモロコシの粉で作ったお菓子)、糖葫芦(飴をまぶした串刺しのお菓子)、芸豆巻(インゲン豆の餡包み)、豌豆黄(エンドウ豆の羊羹)、驢打滾(餡入りきなこもち)など北京の伝統的な点心11種類はいずれも、精彩に満ち溢れている。

提供される料理が北京風味であるという特徴のほか、宴席に並べられるテーブルも、北京の伝統や特色が際立っている。国家会議センター内のある西洋料理の食事会場では、会食用テーブルのコーディネートがすでに完成していた。中でも最も目立つのは、粉砂糖でできた兵馬俑32体の像だ。身長約30センチ、重さ約1キロの将軍2体と兵士30体は、すべて粉砂糖を原料とした手彫りの彫刻作品だ。本物の兵馬俑にはすべて、彫った職人の名前が入っているように、これらの「粉砂糖兵馬俑」の胸にも、これらを作った前菜シェフの苗字「閆」の字が刻まれていた。閆シェフは半年前、APEC首脳会議会食のテーブルコーディネートの構想を練り始めたという。その他の多くのテーブルも、北京旧市街地の四合院(伝統的家屋建築)および壁、天壇、糖葫芦、狛犬など、北京の民俗をテーマとしたテーブルセッティングが施されていた。

国家会議センターは、APEC会食のため、料理別「生え抜きチーム」を結成した。「中華料理チーム」は、資格所持者の採用率が8割を上回り、うち1人が「中式烹調師(中華料理調理師)高級技師資格」を持っている。また、「西洋料理チーム」を率いるのは、仏政府の『お抱え」料理長Fedeli氏だ。

 

「人民網日本語版」 2014年11月2日

 

 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850