中日関係の行方

丁亭亭(大連大学)

 

 時々友達からこんなことを聞かれます。「あなたは日本へ留学するの?中国と日本はたぶん開戦するって。」こういう声が増えていて、私も悩みました。ただひとつ、私が信じていることは、中国と日本は絶対開戦できないということです。なぜ私はこんな自信が持てるのでしょうか。

 一番強い理由は、この二つの国の経済関係です。ある中国の評判家はこう言っています。「中国人は日本製の商品にずっと反対している。しかし、みんなは日本製の商品からもう離れられない。」私の出身地上海には、たくさん日本の企業があります。知らず知らずのうちに、中国人は日本の技術の便利さに慣れました。一方、日本人の方の側にもこんな現象があります。先日、日本の人気ゲーム会社ニンテンドウが新しいゲームを発売し、そのゲームにはたくさん特典がありました。インターネット上の友達が、「特典は、きっと中国製のものだ」と言いました。確かに、日本に旅行へ行った時、店に入ると、大体中国製の商品に見えました。このような現状はもう大衆に受け入れられています。いま世界中、各国の経済関係は固く結ばれています。その中で、無視することができないのは中日関係です。中国と日本は、互いに制約し合って、互いに支援し合っています。この平和な状態は自然に継続すると思います。

 また、経済の要素と同じく重要なのは皆の平和への想いです。昔、中国と日本の戦争の中で、たくさんの人々が亡くなってしまいました。インターネットで、こんな中国人と日本人の言論を見たことがあります。「もう一度戦争が起こるなら、今度は必ず勝つよ。」そして日本人はこう答えました。「中国はもともと勝戦国でしょう。」確かに結果は中国の勝利ではありましたが、中国人自身にはそのような意識はありません。戦争が一度起こってしまえば、勝者はいません。両方が敗者になってしまうのです。日本は世界の中で唯一の被爆国で、戦争の恐ろしさをよく知っています。中国も古くから「和」という価値観を深く持っています。今の国際交流は、戦争に反対です。平和の対話を進めています。中国と日本の交流もこのような、平和な対話をするべきだと思います。

 実は、中国と日本の関係は必ず平和になることができるのです。なぜなら中国と日本の両国は文化が似ているので、互いに深く理解しあうことができるからです。例えば、2008年の北京オリンピックの開会式が日本のテレビ局でも放送されました。私もインターネットで日本人の解説を聞きました。欧米の解説に比べて、日本人のアナウンサーは開会式中の古風な要素をより理解することができました。アジアのたくさんの国が中国から学びましたが、日本は漢字が広く使われているただ一つの国です。先生がおっしゃいました。「もしかしたら、中国古代の文化をよく理解できるかもしれないから、日本の文化を調べていこう。」先生のおっしゃる通り、中国と日本はいろいろな部分を互いに理解することができます。例えば、神社や手毬、和服などの和風のものの美しさをよく感じることができます。それはたぶん、中国人以外の民族は理解することはできないでしょう。この文化同源のおかげで、中国と日本は兄弟のように近いです。ですが、欧米などの外の力もあるために、今までの両国の国際関係はあまり親密とは言えないかもしれません。しかし、どんな厳しい国際関係だとしても、私は日本人留学生と一緒にいる時、いつも楽しく過ごすことができます。両国の媒体は相手の悪い噂を宣伝することが多いですが、私たち学生同士が交流する時、互いに友達として付き合っています。警戒心などはなく、両国がお互いに進歩するように努力する姿勢を持っています。私は未来を代表するのは政府や媒体の意見ではなく、若者たちの意見だと思います。確かに中国と日本は一度戦争がありました。しかし、これだけ中国と日本は互いに理解することができるのですから、再び戦争が起こる可能性は低いと思います。むしろ、両国は経済や政治、文化などの分野でもっと交流することができると思います。

 私は中国と日本の未来の戦争に対して不安がある人に対して、「安心しろ」と伝えたいです。今後、両国の関係はもっと良くなるはずです。平和な未来は私たちが一緒に作り上げるものだと思います。

 

人民中国インターネット版 2014年12月

 

 
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