中日関係の行方
陳念(井岡山大学外国語学院)
中日関係は両国の民衆にとって、戦後以来ずっと敏感な問題だ。そして、中日関係の行方を分析すると、それにつながることはたくさんある。中日両国は一衣帯水の隣国で、昔から頻繁な経済と文化の交流により、緊密な関係を持っている。残酷な戦争のせいで、両国の感情を傷つけ、心に消えない傷跡を残し、それでも両国の民衆はきっと友好関係を望んでいるに違いないと思う。これから、行き詰った局面を打開して、両国関係の新しい局面を迎えると信じている。
しかし、中日関係と言えば、思わず大騒ぎになる釣魚島(日本では尖閣諸島と呼ばれる)の事件が心の中に浮かんだ。2012年は、中日國交正常化40週年を契機に、両國の戦略互恵関係を深化させるべき年だった。しかし、元東京都知事・石原慎太郎氏による釣魚島の「購入」問題に始まり、野田政権によるいわゆる「國有化」という誤った判斷が中日関係をかつてない危機に陥れた。その後、安倍晋三首相の無責任な妄言と行動により、中日関係は波乱に満ちた一年を過ごした。中日両國関係の発展の行方はどこに向かうだろうか。また、日本の世論と政界で民族主義の感情が高まり、右翼化の傾向が見られる中、中日関係は成長する上での「陣痛期」を迎えているのか、それとも再び先が見えない迷路に迷い込むだろうか。正直に言うと、政治に関心を持たない私には、最初釣魚島に関することは何も知らないが、やはり日本のある政治家をちょっと嫌うようになった。なぜ、そんな無責任な言論を出して、両国の感情を傷つけ、両国の友好関係を破壊するか本当に分からない。
実は、現在グローバル化の進展に従って、経済の方面から見ると、様々な日係企業は中国の市場に入って、中日の貿易往来はますます頻繁になってきた。そして、電子商品を主として多くの日本製の商品が中国の消費市場に輸入されて、人気を得た。また、日本は自然資源が不足な国として、中国も日本に様々な原材料や木材、鉱産物などを輸出している。そこで、双方の協力はきっと更に中日両国の経済交流を促進し、最終的にはウィンウィンの素晴らしい局面になることを信じて疑わない。中日友好関係の重要性も言うまでもない。さらに、中日文化も互いに深い影響を与えている。中国では日本語を勉強している人が日増しに増えつつあり、日本文化や日本料理などを研究する人も段々増えるようになってくる。日本の柔道、茶道、相撲などにかなり興味を持つ中国人も少なくない。そして、寿司をはじめ、日本料理も中国の飲食業に進出し、中国人に好まれている。日本の漫画、アニメ、小説なども中国の若者の間でずいぶん人気があった。同時に、中国文化も日本文化に深く影響を与えた。中国の詩歌、陶芸など伝統技芸がとっくの昔から日本に伝わって発展を遂げた。
そのうえ、中日関係の発展は順調でないけれど、両国の政府と各種の民間組織は友好関係を保つために、様々な措置を打ち出して、努力を続けている。特に、多くの普通な日本人は自分の方法で、友好関係にそれなりの貢献をしている。日本語科の学生なので、日本人の先生と近距離触れ合い、先生はとても優しくて親切だと感じている。それに、中国の先生も日本へ行き、日本の民衆が親しい感じがした。別れた時、彼らも中国人がそんなにいい人だった知らなかったって。その例から、両国の民間交流の重要性が明らかになった。民間交流を促進するこそ、両国人民は双方を良く理解できるようになり、関係も真に改善できることも分かる。
最後に、中日友好関係の重要性というのは、なんの方面から言っても何よりだ。しかし、それに対する困る人たちもいる。だから困る人は、中日で爭いが出ることを望んでいる。従って爭いが起きた時、日本と中國の両国の国民は、いかにこれを紛爭にしないかと両方で知恵を出さなければいけないとともに、双方共には損になることをしないように、友好関係を守るように、適切な政策を出さなければならないと思う。それは経済発展に必要だけでなく、平和を願う両国人民の祈願だ。今後両国の友好交流は盛んになってくることを祈ってやまない。 |