エボラ感染国に医療チーム

 

習近平国家主席は10月24日、北京を訪れたタンザニアのキクウェテ大統領と会談し、エボラ出血熱と戦う西アフリカの国々に中国政府が4回目の援助を実施すると宣言した。

西アフリカでエボラ出血熱の感染拡大が明らかになった3月以降、中国政府はすでに4、8、9月の3回にわたり、総額約2億5000万元(約46億円)の緊急人道援助を感染地域の国々に提供した。10月29日、中国はアフリカ関係各国のエボラ出血熱対策のため、4回目の緊急援助として5億元(約92億8900万円)を提供すると発表した。この援助計画によると、中国は医療チームを派遣し医療物資を提供するほか、中国・アフリカ公共衛生長期協力計画をスタートさせる。また2015年には、感染が拡大したギニア、リベリア、シエラレオネ3カ国やアフリカ連合(AU)、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)などの国家や地域連合を対象に、計12回の公衆衛生・感染防止研修を実施する。

「当時の気持ちは言葉では表現しがたいが、最初に(エボラ出血熱の)患者に接触した中国人医師として、今回のことを経験できて非常に感謝している」。自ら患者の健康診断を行った中国ギニア援助医療チームの外科医、曹広氏は微博(中国版ツイッター)にこう書き込んだ。エボラウイルスが猛威を振るう西アフリカ地域で、曹氏はアフリカ人民によるエボラ出血熱撃退を最前線で支援する中国医療チームのメンバー38人の1人だった。今年最も早くエボラ出血熱の感染が拡大したギニアでは、最初の感染者は中国―ギニア友好病院で治療を受けた。 

ギニアのコンデ大統領は9月19日、駐ギニア中国大使と会見した際、中国の援助に感謝し、中国はギニアの最も信頼できる友人だと述べた。また、援助をさらに拡大し、エボラ出血熱対策の移動実験室やほかの医療設備を援助し、ギニアの医療構築を助け、国家の衛生システムを完全な状態にするよう中国側に要望した。

 

 

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