経済発展に「新常態」

 

11月9日、習近平国家主席はアジア太平洋経済協力会議(APEC)CEOサミットにおける演説で、初めて「中国経済に現れた新常態(ニューノーマル)」に言及した。この「新常態」こそ中国の経済改革の結果だ。成長については「高度成長から中高度成長に転換」、構造については「絶えず合理化されアップグレード」、原動力については「資源や労働力、資本の投入による経済成長からイノベーションによる経済成長に方向転換」するということだ。 

中国が第1〜3四半期の経済成長率を7・4%と発表した時、中国経済の減速は世界が直面する最大の挑戦の一つだとして、一部の人々の間に中国の経済発展への憂慮を引き起こした。 

しかし、中国の国内総生産(GDP)の成長が鈍化したことにより失業率の上昇を招いていないばかりか、逆に1000万人分の雇用創出という年度目標を予定より早く達成した。このほか、第1〜3四半期の中国の経済成長に対する消費の貢献率は48・5%で、投資の貢献率より7高かった。これは、需給構造に積極的な変化が現れており、中国経済が再びバランスを取る方向に向かっているのがいっそうはっきりしたことを示している。中国経済の安定は世界にとって良い知らせだ。

 

 
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