祖父母が幼稚園に送り迎え | ||
劉亜濤さんと楊妮さんは武漢大学での同級生だった。劉さんは吉林省出身で一人息子だが、楊さんは江蘇省出身で兄が1人いる。2人は結婚後、劉さんの両親と同居した。その後は別々に暮らすようになったが、お互い住んでいる場所は近い。息子の劉沛庚君は生まれてから、ほとんど祖父母のもとで育っている。現在、祖父母が2人目の孫の誕生を待ち望む気持ちは言葉や表情にあふれているが、劉さんと楊さんには具体的な出産計画はなく、自然に任せるつもりだと言う。 劉沛庚君は今年4歳になった。楊さんによると、夫婦共働きのため、息子は主に父方の祖父母に育てられていると言う。朝、楊さん夫婦が出勤する時間、息子はまだ起きていない。祖父母は孫がまだ寝ているうちにやって来て、出勤する夫婦に代わり、孫を幼稚園に送り、放課後になれば迎えに行き、自分たちの家に連れて帰り遊ばせておく。楊さん夫婦は仕事が終わると、子どもと一緒に夕食を食べさせてもらい、子どもと一緒に帰宅する。 「両親にはとても感謝しています。孫だけではなく、私たちの面倒も見てくれていると言えます。私たち、特に夫は子育てに対し『放任主義』です。子どもとはパソコンで遊び、少しすると息子に『一人でどっかへ遊びに行きなよ』と言います。父親が相手にしなくても、息子は一人で楽しく遊んでいます。おもちゃを手にして物語を作り、なにやらつぶやきながら、自分の世界に入って行きます。しばらくして、夫は眠くなると一人でベッドに入ります。息子はお腹がすくとご飯を作ってもらおうと大声で父親を起こします。これは祖父の家では絶対にないことです。祖父は、孫に言われる前から、すでに食べ物を出しているんですから」と、楊さんは言う。 「私たちは息子に自分がやりたいようにやらせています。ところが、祖父は自分が考えているすべてを孫にさせます。3歳を過ぎてから『三字経』『百家姓』『弟子規』など、今ではすでに『論語』を教え始めています。こんな小さい子にこれらを教えてもしょうがないと思うのですが、子育てをあまりしていないので、口を挟める立場ではありません。祖父は楽しそうに教えているし、息子も抵抗していないので、父の思うようにさせています」(文=高原 写真=馮進)
親子共に自分の空間が必要
人民中国インターネット版 2015年1月
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