「APECブルー」―スモッグは対処できる |
「これが北京の空。信じられる?」。2014年11月6日、北京市に勤務するネットユーザーの芝麻小可可(ハンドルネーム)さんは微信(中国版LINE)の友達圏(コミュニティー)で澄み切った青空にいく筋かの白い雲がくっきりと写った写真をアップした。 APEC(アジア太平洋経済協力)会議期間中、微信の友達圏にこのような「青空と白い雲」の写真をアップした人は少なくなかった。北京市民の劉さんは「昨日の夜、久しぶりに星空を見た。APECのおかげだ!」と言う。 北京市は10月に「重度」スモッグを何度も経験した後、APEC会議の開催を迎えた。北京・天津・河北および周辺地域大気汚染対策チームは同会議期間中の優良な大気環境を保持するために、「北京・天津・河北および周辺地域における2014年APEC大気質保障案」を事前に編成し、北京・天津・河北および山西、内蒙古、山東など多数の省・自治区・直轄市が協力し、大気汚染の防止に全力を尽くした。 11月初め、華北および周辺地域では工場の操業停止や制限、工事現場の作業停止、また、一部都市での車両走行の制限、北京市の政府機関・事業団体の出勤の停止、頻度の高い監視・検査など、さまざまな措置が講じられた。措置実施の過程において、北京・天津・河北および山東省の一部の都市が汚染状況により、重度汚染第1級緊急対策排出削減措置を次々と講じた。大ざっぱな統計によると、河北省に限っても二千数社の企業が一時的に操業停止、千九百数社の企業が操業制限、千七百数カ所の工事が作業を停止した。 努力をすれば報いられると言うように、「石炭消費の制限」「車両の走行制限」「工業操業の制限」「砂ぼこり防止」を中心とした取り組みの下、約束したかのように北京は青空に恵まれた。北京市環境保護局が発表した「APEC会議期間中の大気質保障措置の効果に対する初歩的意見」によると、11月1~12日の間に、北京市の大気質が1級(優)となった日は4日、2級(良)の日は7日、3級(軽度汚染)の日は1日で、この12日間のPM2.5、PM10、二酸化硫黄、二酸化窒素の平均濃度はそれぞれ43μg/㎥、62μg/㎥、8μg/㎥、46μg/㎥。これは昨年同期比でそれぞれ55%、44%、57%、31%減少したことになる。また、北京・天津・河北および周辺地域のPM2.5平均濃度は昨年同期比で約29%減少した。 「重度」スモッグの日と明らかに対極を意味する「APECブルー」は、スモッグ対策は「風が吹くまで待つ」のではなく、決意を固く措置を講じ、協力して対処すれば、スモッグは防止できることをはっきりと証明した。「三分は天の助け、七分は努力次第」とあるように、「APECブルー」は青空だけでなく、スモッグに対処する自信と経験を私たちにもたらした。(編集・張春侠)
人民中国インターネット版 2015年2月11日 |
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