25万人以上が大気汚染で早死に致死率は喫煙超過

 

大気汚染による人体への被害は非常に深刻だ。北京大学と環境団体グリーンピースが共同で行った調査によると、中国大陸部での大気汚染は喫煙より危険だという。

世界保健機構が発表した中国人に対する「早死に」の基準は、感染病以外の疾患を原因とし70歳未満で死亡した場合としている。北京大学と環境団体グリーンピースが共同で行った調査によると、2013年はPM2.5の影響で、北京を含む中国31都市で約25.7万人が早死にしたという。石家荘、済南、長沙、成都、南京、武漢といった6都市では、平均10万人中114人がPM2.5の影響で早死にした。PM2.5により早死にした人の比率はこの6都市においては平均で0.1%以上に達し、調査対象であるそのほかの25都市においては平均0.09%となっている。

PM2.5による早死に率は実際には調査結果より高い可能性がある。なぜなら、河北省の一部を含む多くの都市は大気汚染が深刻なのにもかかわらず同調査の対象とされなかったからだ。

グリーンピースによると、PM2.5の影響で早死にした人数は、中国で公式発表された喫煙で早死にした人数よりも多いという。公式の統計データによると、2012年の中国人の喫煙による死亡率は0.07%だった。

また、同調査によると、北京では平均10万人中79人が大気汚染の影響で早死にしていたことがわかった。

グリーンピースのスポークスマンを務める方元氏は、多くの人々は北京のスモッグと大気汚染の深刻さを非難しているようだが、実はほかの多くの都市の状況の方がより深刻だと指摘する。(編集・張春侠)

 

人民中国インターネット版 2015年2月26日

 

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