「全国政協は最上位の特殊なシンクタンク」―柯炳生全国政協委員

 

第12期政協委員で中国農業大学学長の柯炳生氏は、全国政協は中国最上位の特殊なシンクタンクだと考えている。発言権や影響力、注目度を持つだけではなく、監督力も備えており、とても特殊な存在だ。「シンクタンクは何をするのか。問題を探すだけでなく、原因も探す。最も重要なのは問題に対して提案することだ。シンクタンクの一員として私たちは自らの職責を履行し、思ったことをただ言うのではなく、事前にしっかり勉強し、自分がよく理解している内容を話す必要があり、話した内容には根拠と理性がなければならない。それでこそ提案のレベルの向上が保証できる」

中国の歩む道への自信、理論への自信、制度への自信に話題が及んだ時、柯氏は二十数年前に留学先から帰国した当時のエピソードを振り返った。「帰国したばかりの頃、たくさんの人が私になぜ帰って来たのかと聞いてきた。当時、帰国するかどうかは大きな問題だった。これは実際、中国の政治・経済全体の発展に対する不信感だ。現在の状況はどうだろう? 関連資料によると、現在出国する子どもたちの70%は必ず帰国したいと答えている。帰国が主流になった。私たち農業大を含む学生もこうだ。帰国して成長したいというのは国家に対する若者の自信、未来の社会・経済の発展に対する自信の表れだ」(文・写真=高原)

 

人民中国インターネット版 2015年3月5日

 

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