中国人民政治協商会議第12期全国委員でアテネ五輪男子110㍍ハードル金メダリストの劉翔氏が2015年3月4日、北京鉄道ホテルで全国政協体育界別グループの討論会に参加した。劉氏は今回、「サービス意識を向上させ、スポーツの産業化を促進する」と題した提案を提出した。差し当たり中国にスポーツ産業の市場はあるが、構造の合理化は急を要すると彼は考えている。

体育界別グループの討論会に参加した劉翔委員

彼によれば現在、中国人の健康意識が高まり、スポーツの需要は拡大しており、スポーツ産業には大きな市場がある。しかしスポーツ産業といえば往々にしてスポーツ用品産業の範囲にとどまり、「サービス」の重要性が無視されているという。彼は「民間のスポーツ組織はたくさんありますが、ほぼサービスに欠点を持っています。マラソン大会で参加者にどこで給水し、どこでタオルを渡すかといった点を含め、サービスは基本から、小さなことから始めます。これらはとても細やかに行う必要があります」と語る。

彼は「プロはプロの仕事をします。スポーツ産業の発展には専門的な人材の成長と育成が欠かせません。これをうまく進めることは、関連産業の専門家の育成と政策の推進にとっても一種のサービスとなります」と話す。

劉氏は今年8月に開かれる世界陸上北京大会のイメージキャラクターとして、大会のPRを通じてより多くの人に陸上競技を理解し、好きになってもらい、陸上競技に関わってもらってその楽しさを分かち合いたいと述べた。（文・写真＝王焱）

人民中国インターネット版　2015年3月6日