楼継偉:経済成長率が低下、積極的な財政政策は必要

 

第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議プレスセンターは3月6日10時、メディアセンター多機能ホールで記者会見を開いた。記者会見に出席した中国財政部の楼継偉部長、劉昆副部長は「財政活動、財政・税制改革」について説明し、国内外の記者の質問に回答した。

楼継偉部長は、中国中央テレビ(CCTV)記者の、政府活動報告で赤字率を昨年の2.1%から2.3%に引き上げるということになったことに関する質問に応えた際に、次のように述べた。

中国経済は新常態の段階に入った。これは中国経済のみならず、世界経済もそうだ。2008年には、リーマン・ショックにより世界金融危機が生じた。これは脱レバレッジの過程だ。この過程において、各国の進展の速度は異なっていた。同時にこれまでの不利な市場競争の政策を整理する必要がある。これは苦しい調整の過程である。世界はまだ新常態の過程にあり、デフレの圧力が拡大しており、回復の明確な兆しが示されていない。米国経済の回復を含め、それほど明瞭とは言えない。これは中国に大きな影響を及ぼす。

他にも「三期叠加」(三つの期間の重なり―①経済成長速度のギアチェンジ期、②構造改革の陣痛期、③4兆元景気対策の消化期を指す)による問題も、今後一定期間内に解消しなければならない。中国経済の成長の原動力に変化が生じている。これは新常態の時期だ。この過程において、中国は安定的に脱レバレッジ化を進める必要があるが、経済の「雪崩式」の下落を回避しなければならない。この低迷の圧力に耐え切るため、適度に拡張された財政政策を講じる必要がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月6日

 

 

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