政府活動報告新語解説

 

■「社会信用コード」

【文脈】全国統一の社会信用コード制度と信用情報共有交換プラットフォームを構築する。

【解説】(蔡金垵・全人代代表)全国統一の信用コード制度の構築は、国民と機関が自らの信用コードを持つことを意味し、財産情報もその他の信用情報も有効に統合され、信義誠実に背く過去の記録を隠すことは難しくなる。

■「深港通」

【文脈】「深港通」(深セン・香港の株式市場相互乗り入れ)の試行を適時に始動する。

【解説】(崔堅・全人代代表)株式市場と資本市場の強化、拡大は「4つの全面」の推進にとって重要な意義を持つ。現在「滬港通」はすでに実現し、「深港通」(深セン証券取引所と香港証券取引所の株式取引の相互乗り入れ)が実現しようとしている。将来はさらに多くの資本市場が大陸部外や外国と相互乗り入れるようになると信じている。

■「スマートシティ」

【文脈】「智恵都市」(スマートシティ)を発展させ、歴史と地域文化の保全、伝承を行う。

【解説】(冉冉・全人代代表)スマートシティの発展は、生活をより便利にするためだ。歴史と地域文化を保護し、継承するのは生活をより豊かで深みのあるものにするためだ。両者を共に現代の科学技術手段を通じて実現する必要がある。スマートシティの発展はペースを把握すべきであり、盲目的にプロジェクトを立ち上げ、インフラ整備をやるのではなく、堅実に前進して、都市文化に十分な地位と空間を残すべきだ。

■「メイド・イン・チャイナ2025」

【文脈】産業構造をミドル・ハイクラスへと押し上げていく。製造業は中国が強みを持つ産業だ。今後10年の製造業発展計画『メイド・イン・チャイナ2025』を実施し、革新駆動、スマート化へのモデルチェンジ、基礎の強化、グリーンな発展を堅持しつつ、製造業大国から強国への転換を加速していく。

【解説】(李東生・全人代代表)「メイド・イン・チャイナ2025」は中国製造業の今後10年間の発展についての綱領的計画だ。工業強国へのモデル転換には、国際的競争力のある世界的企業がまとまった数が必要だ。工業は粘り強さが必要で、軽挙であってはならない。資本市場は軽挙を戒め、資源投入はばらまきであってはならない。「1ベルト、1ロード」」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略の中で産業輸出を推進することを提言する。

■「インターネット+」

【文脈】新興産業と新興業態は競争を制するのに必要な分野だ。先端装備、情報ネットワーク、集積回路、新エネルギー、新素材、バイオメディカル、航空エンジン、ガスタービンなど重大プロジェクトを実施し、新興産業を基幹産業に育成する必要がある。『インターネット+』行動計画を策定し、モバイルインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モノのインターネットなどと現代製造業との結合を推進し、電子商取引、工業インターネット、インターネット金融の健全な発展を促進し、インターネット企業を国際市場の開拓・拡大へと導く。

【解説】(馬化騰・全人代代表)「インターネット+」はインターネットと従来型業種との融合だ。モバイルインターネットは電気のようにどの業種も利用できる。すでに医療、環境保護、小売などで運用が日に日に成熟している。今後はさらに多くの民生サービスをインターネットと融合して、生活をより便利にすることができる。

■「残留農薬・動物用薬品」

【文脈】「農薬獣薬残留」問題の総合的な解決に取り組み、農産品の質と食の安全水準を全面的に向上させる。

【解説】(李学林・全人代代表)食品の安全には各方面が関係し、残留農薬などは食品の安全に影響を与える主要要因の1つだ。農産物には生産、包装、輸送、貯蔵、販売など土地から食卓までの全過程が関係し、どの部分で手抜かりがあっても命に関わる恐れがある。全過程の管理・監督を行い、責任を徹底しなければならない。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2015年3月6日

 

 

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