南存輝委員:「ネット金融は民間銀行のチャンス」

 

インターネット金融は今年の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会)の注目のテーマになり、金融業界や一般の人々が極めて大きな関心を寄せている。

第12期全国政協委員で電気機器大手・正泰グループ会長の南存輝氏はまもなく民間銀行の温州民商銀行会長に就任する。彼はネット金融の発展の先行きを明るいものと捉え、現在の良好な貯蓄の基礎とネット産業の急速な発展は特に民間銀行に素晴らしいチャンスをもたらすと考えている。

南氏は「ネット金融は馬雲(中国の電子商取引大手アリババグループの創業者ジャック・マー)ファミリーのものではなく、ネット時代の金融です」と語る。「馬氏の民間銀行進出には電子商取引データの優位とネットショップ経営者の市場があります。しかし広大な金融分野にはチャンスがとても多く、温州民商銀行は積極的に打って出て、現代の大勢に適応します」

南氏によれば、国有企業に比べ民間銀行は市場メカニズムに従って自らの意思で機敏に活動でき、零細企業にサービスできることに明確な特長があるという。彼は今回の全国政協で、民間銀行の制度保障を強化する意見を提出した。

「銀行預金保険制度などの関連法規を速やかに可決し、社会信用制度を完全なものとし、民間銀行発展に有利な制度環境を構築することにより、民間銀行が実体経済によりよく奉仕できるようにすることを私は提案しました」と南氏は述べた。(文・写真=王焱)

 

人民中国インターネット版 2015年3月7日

 

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