徐亮委員:幹部が率先してグリーン外出すべき

 

今年の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会)で、一部の代表らは環境保護に注目するだけでなく、環境に優しい「グリーン外出」の理念を自ら実行している。全国政協委員の徐亮氏は普段は電動スクーターで通勤しており、最も環境に優しい両会の代表といえる。「電動スクーターですでに2年続けて人民大会堂の会議に参加してきましたし、今年も続けたいと思います。自分から始め、皆が行動し始めるよう望みます」と徐氏は語った。

「中国では指導者や幹部の行動は模範として非常に大きな役割を持っています。幹部たちが率先してグリーン外出を実践すれば、全社会が見習うと思います」。彼の考えによれば、誰もがこのように行動すれば、「車の運転を減らし、車を運転しない」気風が形成され、スモッグも減るだろうという。

実際の状況は彼の指摘通りだ。北京市環境保護局のデータによれば、北京で微小粒子状物質PM2.5の最大の排出源は車で、31.1%という高い割合を占めている。石炭や工業生産などは車の後にようやく登場する。

徐氏が利用を呼びかけている電動スクーターはまさに低炭素で環境に優しく、省エネ・排出削減の代表的な存在だといえる。業界のデータによれば、IT技術を取り入れたスマート電動スクーター1台は5年間で電気を547キロワット節約できる。200万台なら5年間で10億キロワット節約できることになる。これは通常の石炭40万トンの節約に相当する上、CO2排出量を27万トン削減できる。(編集・張春俠)

 

人民中国インターネット版 2015年3月7日

 

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