環境保護が両会の注目点に

 

今年の政府活動報告の「民生改善と社会建設の持続的推進」では、「省エネ・排出削減と環境対策の難関攻略にしっかり取り組む」の一節が最も長く、要求は非常に厳しく、剛性は最も強かった。ある数字は小数点第1位まで正確に書かれ、違法に排出・廃棄する者に対しては「重い代償を支払うことになる」と厳しく警告し、「とこしえに美しい自然環境の中での永続的発展を実現しなければならない」と揺るぎない決意を示した。

環境保護は近年、資源環境の圧力による受動的な選択から全民族共通の主張と自覚的な行動へと徐々に変わってきた。今年の両会で、環境保護問題は引き続き代表や委員の熱い議論の焦点となった。強力な手段で環境汚染を処理し、人々に環境好転の成果を感じてもらうことは、両会内外の強い要望とコンセンサスになっている。

「今年の政府活動報告は大気・水・土壌汚染の処理にはっきりと手を打ち、力を集中して『大気10カ条』と水汚染防止アクションプランを実施すると強調し、環境汚染に攻勢をかける」。第12期全国人民代表大会代表で福建省環境科学研究員副院長の張玉珍氏は「全国の上から下までの一致した努力を通じ、青い空と清らかな水という目標は必ず実現できます」と話す。

中国人民政治協商会議全国委員会委員で環境保護部(部は日本の省に相当)南京環境科学研究所所長の高吉喜氏は次のように指摘した。「中国の環境保護問題は踏み込んでいえば産業構造の問題で、問題の処理も産業のアップグレード、構造調整の過程にあります。根本的に調整することでしか、源から汚染排出をコントロールすることはできません」(編集・張春侠)

 

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