「現在、温州市では出稼ぎの労働者がよりよく都市部に溶け込めるように、さらに多くの政策を模索しています」。全国人民代表大会（全人代）代表で、温州市党委員会副書記・市長を務める陳金彪氏は、都市化は単純に道路を作り、ビルを建てることではなく、人の都市化だと指摘した。

「都市化とは総合的なプロセスであり、あくまで人の都市化なのです」。その中でも都市部と農村部の一体化についてのシステム的な設計、戸籍制度、社会保障制度などの各方面の改革は、より多くのトップダウンデザインによるサポートが必要だと陳氏は言う。

都市化は必ず人口の流動をもたらし、多くの出稼ぎ労働者が都市部に入ることになる。陳氏は多くの出稼ぎ労働者にとって、就職は簡単だが、本格的に都市に溶け込むのは難しいと考える。「そのため、彼らを扶助するために、医療保障、失業保険、子女の入学などの面で新しい措置を講じるべきです。例えば、温州市の一部地域ではすでに出稼ぎ労働者子女の居住地域での学区指定校入学という政策が実施されました。また、社会保険のカバー範囲もますます拡大しています。戸籍制度の改革を加速させ、不公平を取り除くことがカギとなります。しかし、実現までには一定のプロセスが必要になることでしょう」（編集・張春侠）