金華代表立法による「黒土地」の保護で食糧安全を確保 |
李克強国務院総理は政府活動報告において、今年の食糧生産量を1兆1000億斤(1斤は0.5㌔)以上に安定させ、食糧安全と主要農産物の供給を保障しなければならないと指摘した。全国人民代表大会代表で吉林省安全生産監督・管理局の金華局長は、食糧安全の保障、黒土の保護は一刻の猶予も許されないことだと考える。 中国の黒土は主に東北地区に分布し、中国で重要な食糧生産地。近年、東北地区の黒土の地力は低下傾向にある。表土の流失が深刻となり、黒土層が年々薄くなり、やせていっている。1㌢の黒土層の形成には200~300年以上も必要で、新中国が成立してから今までの六十数年間、すでに40㌢以上が流失してしまった。「黒土地帯は主に遼寧、吉林、黒龍江と内蒙古に分布しています。この地域は中国の主要食糧生産地であり、食糧安全問題がかかっているため、保護を強化しなければなりません。関連する法律を国がつくり、法律を通じて『黒土地』を保護するように希望します」と金氏は述べる。 また、金氏は次のように強調した。立法することで、良い経験、良いやり方、体制、メカニズムを法律・制度のレベルに格上げし、「黒土地」の保護・管理を行う主体の権利・義務を明確にし、「黒土地」の保護に関する法律関係を調整・規範化し、「黒土地」の保護に強力な法律・制度的な保障があるように取り組まなければならない。 黒土は貴重な天然資源であり再生不可能な環境資源で、有機質成分は黄土の約10倍も含んでおり、地力が最も高く、耕作に最も適した土地。世界中にわずか三つの地域にしか「黒土地」がないとされている。おおざっぱな統計によると、遼寧・吉林・黒龍江という東北三省の耕地面積は約3億ムー(1ムーは約667平方㍍)に達し、食糧生産量は全国の20%近くを占めている。(編集・張春侠)
人民中国インターネット版 2015年3月12日
|
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。 本社:中国北京西城区百万荘大街24号 TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850 |