最高人民法院（最高裁判所）院長の周強氏は12日、第12期全国人民代表大会第3回会議第3次全体会議で、中国は反テロ・反分裂闘争に積極的に参与し、暴力テロ犯罪や人々の安全を著しく脅かす各種の犯罪を法によって厳罰に処すと述べた。

「法によって犯罪を処罰し、平穏無事な中国の建設を推進する」。周氏によると、中国の法院は昨年、重大な刑事事件を法によって厳しく処罰し、治安の総合的な維持に積極的に関わり、国家の安全と社会の安定の維持に努めた。各級の法院は昨年、刑事裁判の一審102万3000件（前年比7.2％増）の審理を終え、犯罪者118万4000人（同2.2％増）に判決を下した。

暴力テロなどの重大な刑事犯罪を法によって厳しく処罰することについて、周氏は次のように語った。中国の各級の法院は昨年、暴力テロと過激な宗教事件の処理に関する意見を関係部門と共に発表し、2013年10月に天安門広場近くで起きた乗用車突入・炎上事件や昨年3月に雲南省昆明で31人が殺害された無差別殺傷事件などの暴力テロ犯罪を厳しく処罰した。各級の法院は国家分裂扇動や暴力テロ襲撃などの犯罪558件（同14.8％増）を審理し、犯罪者712人（同13.3％増）に判決を下した。

周氏は今年の活動について、国家の安全と民族の団結、社会の安定を断固として守り、反邪教闘争に積極的に参与し、邪教組織を利用して法秩序を破壊する犯罪を法によって厳しく処罰すると述べた。

周氏はまた、立体的な治安維持体系の創設を推進し、国家の長期的な安定を守り、人々に落ち着いた生活と楽しい仕事を保障しなければならないと強調した。（編集・張春侠）

人民中国インターネット版　2015年3月12日