劉迎龍委員:より多くの場所で医療を行うことを突破口に

 

医療サービスを受けるのが難しいという問題は、長く民衆の関心を集める話題となっている。全国政協委員で、首都医科大学付属北京安貞医院小児心臓センター主任の劉迎龍氏は、記者のインタビューに答えて、医師がより多くの場所で医療業務を行うことが突破口になるとの考えを明らかにした。

劉氏によれば、中国には現在約190万人の医師免許保持者と、約100万人の郷村医師がおり、合わせて290万人を数える。世界的に見れば、中国の一人当たりの医師数は少ない方ではない。しかし、中国医療資源の分布と配置はバランスを大きく欠いており、良い医師はみな大病院にいて、広い農村や辺境地域には医薬が不足している。これが社会に医療サービス不足への不満が広がる問題になっている。

「医師がより多くの場所で診療できるよう登録し、多くの場所で医療を行うことがこの問題を解決する重要な突破口になります。大都市、大病院のベテラン医師が末端の現場に出れば、末端医院の医療水準を引き上げることにもつながります。また、患者が他の地域に行かなければ医療を受けられないという状況を減らし、患者の経済的負担を軽減し、国全体の医療水準の引き上げ、民衆の医療サービス問題緩和に貢献できるはずです」と劉氏は述べている。(朱虹=文)

 

人民中国インターネット版 2015年3月14日

 

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