李彦宏委員:「インターネット+金融」は陳腐を奇跡に

 

3月11日に開かれた第12期全国政治協商会議第3回会議第3回記者会見で、全国政協委員で全国工商連合会副主席、百度(Baidu、バイドゥ)理事長・最高経営者(CEO)の李彦宏氏は記者の注目を浴びた。インターネット金融に関する質問に対し、李委員は「インターネット+金融は陳腐を奇跡に変える方向だ」と答えた。

李委員は「かつて金融機構はインターネットをひとつの通路として自分の商品をピーアールすることが多かった。将来的にはインターネットと金融が結び付く機会が増え、ビッグデータを使いこなし、インターネット技術を利用して金融商品を改革、刷新するようになろう」と語った。李委員の説明によると、百度が最近発表した「股市通(gustock)」は、まさにビッグデータを利用してユーザーに株をすすめるものだという。

また李委員は中国政府がインターネット会社の金融市場参入を大いに期待している、との考えを示した。さらに「『政府活動報告』の中で、一定の条件を満たす民間資本が法律によって中・小銀行等の金融機関の設立を促進し、成熟した機関を承認する、との方針が示されている。改革をさらに推進し、もっと多くの権限を委譲し、より多くの民間企業が金融市場に参入し、金融機関の看板を掲げられるようにすべきだと思う」と述べた。

李委員は同席していた全国政協委員で新東方教育科技グループ(英語教室から発足した中国学習塾最大手)理事長の兪敏洪氏に、「百度も教育ローンを始めるつもりだ。ユーザーは気軽にローンで新東方で英語の勉強ができるようになる。金に困って新東方に入れない人々はまず英語を習い、就職してからローンを返済すればよい」と冗談まじりに話し掛けていた。(文=王焱)

 

人民中国インターネット版 2015年3月14日

 

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