北京の約束:冬季五輪は世界の人々に大きな利益

 

5日間の過密スケジュールを経て、国際五輪委員会(IOC)評価委員会による北京および張家口視察が終了した。今回、北京側も重要な回答書を手渡し、彼らに事実上のコミットメントをした。オリンピック開催に向けたコミットメント この5日間で、評価委員会は北京冬季五輪招致委員会からテーマ概要を聴収すると共に、北京・延慶・張家口のオリンピック開催地3か所を視察した。 

聴収会の開幕式では、北京冬季オリンピック招致委員会主席で北京市市長の王安順氏が、「北京には資源と能力、自信がある。2022年冬季五輪が人々の記憶に残すものとなり、“オリンピック・アジェンダ2022”の改革精神を反映させる」と情熱的に約束した。国民に向けたコミットメント 冬季五輪は中国に何をもたらすのか。そして中国国民に何をもたらすのか。多くの人が関心を寄せる問題だろう。北京五輪招致委員会はこれに関しても詳しく説明している。 

王安順北京市長は、冬季五輪の招致と準備が、北京と張家口の交通や市政などのインフラを改善させ、医療や教育などの基本公共サービスのレベルを向上させ、スポーツ文化や旅行・レジャー産業などの低炭素産業の発展を促進させ、生態環境を最適化させると言う。特に大気汚染の改善プロセスを加速させることができる。経済が遅れた地域に就業機会を与え、北京と張家口の地域強調と持続発展を促進させることができる。持続的発展を実現させ、国民に多くの、そして実際的なメリットをもたらすとしている。

北京冬季五輪招致委員会副秘書長で、新聞宣伝部部長の王恵氏は、「一般市民にとっての冬季五輪招致のメリットは、第一に、健康促進とスポーツの質の向上にある。第二に、張家口の財政収入が北京と比べてかなり低いため、就業機会の増加や産業調整の促進につながる。張家口地域の人々を豊かにできるのは直接的なメリットだ。第三に、都市インフラ建設促進がある。当地の人々と当地を訪問する人に利益になることだ。第四に、大気汚染の改善だ。我々はできるだけ早く新鮮な空気を吸ってもらいたいと考えている」と述べる。 

 2022年冬季五輪の招致が成功すれば、オリンピックが中国にもうひとつの大きな宝をもたらすことになる。冬季五輪招致委員会副秘書長の呉京泪氏は、「まず社会遺産という面から、2022年の冬季五輪はウィンタースポーツを盛り上げることになり、多くの人、特に若者のウィンタースポーツ参加を促すことになるだろう。そして人々をより健康にし、“健康中国の建設”という目標を推進する上での手助けとなるだろう。そして、冬季五輪で残された新しいスキー場によって、スキー選手のレベルも向上すると同時に、スキー指導者の育成も促進されるだろう。冬季パラリンピックも多くの財産を残すはずだ。障がい者に対する支援意識や、ユニバーサルデザインの施設建設と改善にとっても大きな推進力になる」と述べる。

中国社会や国民は様々な面で2022年冬季五輪の恩恵を受けることになりそうだ。これもまた、「北京2022」が中国にもたらす大きな約束である。世界に向けたコミットメント 2022年北京冬季五輪は、アスリートのお祭りである。北京冬季五輪招致委員会は選手を中心に考えており、選手の訓練や試合、交通、宿舎、医療、生活、文化交流など様々な面で一流のサービスを提供するとしている。

選手中心の理念は、全ての施設の規則からも一貫している。冬季パラリンピック選手のためのユニバーサルデザインの施設とサービスは、国際パラリンピック委員会の基準に完全に一致している。それ以外に、メディアや観衆、スポンサー、テレビ局、ボランティアといった全てのオリンピック関連人員は、それぞれの分野で一流のサービスと体験を享受できる。ボルトやイシンバエワ、フェルプス、コービーなど一流スポーツ選手が奇跡を作り出した場所で、ウィンタースポーツ選手もまた、輝くべき成績を残し、オリンピックの歴史に名を刻むことになるだろう。2022年北京の、世界に対する約束である。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月30日