張家口市住民挙げての歓迎ムード

 

2013年11月3日、中国オリンピック委員会が正式に2022年冬季オリンピック開催に立候補したというニュースが流れると、すぐに張家口の人々から歓迎と支持の声が上がった。張家口市では、スキー場のスタッフから農家楽の経営者、学校の先生や生徒からコミュニティーのおばさんまで、ふるさとに対する思いと招致成功への期待にあふれた。

崔潮さん(17)と郝亮くん(17) 

 

張家口市第2中学はオリンピック知識学習活動を行っている。学校新聞、学校のホームページ、クラスの壁新聞にオリンピック関連知識を掲載しているのだ。崔潮さん(17)は同校に通う高校生だ。彼女は張家口は経済的にはやや立ち遅れた地域だと感じており、冬季オリンピック開催が故郷に経済的発展をもたらすことを望んでいて、「冬季オリンピックの開催時には私はボランティアに参加したいと思います。私はスキーがとても好きですが、今は高校2年生なので、受験に備えて学業を重視しています。受験が終わったら思い切り滑りたいと思います!」と話す。彼女のクラスメートの郝亮くん(17)も、「僕は2022年冬季オリンピック招致が成功したら、張家口は世界に知られると思います。張家口は長い歴史を持っていますし、ますます多くの人がここに旅行に来てほしいと思います」という願いを持っている。

河北北方学院(河北ノース・ユニバーシティー)の日本人教師・川俣美奈子さん(44) 
  

河北北方学院(河北ノース・ユニバーシティー)の日本人教師・川俣美奈子さん(44)は千葉県からやって来た。張家口での生活も2年になる。彼女は、1998年の長野冬季オリンピックが日本でのウインター・スポーツ普及に大きな役割を果たしたことを覚えており、張家口でのオリンピック開催にも期待しているという。「張家口は空気が良く、スモッグもありません。暮らしは快適で、日本人がますます多く訪れるようになってほしいと思います。2020年の夏のオリンピックは東京で開催されます。もしその2年後の冬季オリンピックが張家口市で行われるなら、私はこれも一つの縁で、私にとっては特別のことです」(劉世昭=写真 李明慧=文)