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家族旅館で新鮮な海の幸を | |||||||||
日照市山海天観光リゾートの任家台村に住む46歳の任峰さんと妻の王乃華さん(45)はここで「福睿漁家」という名の旅館を経営している。旅館の名物について話が及ぶと、任さんは自信満々に家庭料理を挙げた。日照は海辺の都市として海の幸に恵まれている。毎日朝7時過ぎ、任さんは漁港までその日上がった海の幸を買い求めに行く。新鮮な材料を妻の王さんの見事な調理技術で料理にすれば、宿泊客の心をがっちりつかむ料理となる。 日照人の海鮮料理は、できるだけ素材の持つ味を生かし、蒸す、煮る、炒めるが主だ。「辣炒八爪魚」(タコのトウガラシ炒め)「海米油菜」(小エビとチンゲンサイの炒め)「蒜蓉扇貝」(ホタテガイのニンニク蒸し)「紅焼多宝魚」(イシビラメの醤油煮)が福睿漁家の人気メニューだ。王さんは実にてきぱき、きびきびとしており、すぐに料理の準備が整う。調理の秘訣について問うと、彼女は決め手はピーナツ油で、純正のピーナツ油は海鮮の持つうまさを余すところなく引き出すため、うまみ調味料を加える必要がないのだという。ご存じの通り、ピーナツも山東省の名産だ。 任家台はかつて漁村で、村民のほとんどが漁で生計を立てていた。近年、水産資源が次第に減少しているため、観光業に転じる村民が増えてきた。現在は全村450戸のうち約300戸が家族で旅館を経営している。任さんは中学卒業後、漁に出たり養殖を経験した後、10年前に妻と共に旅館の経営を始めた。当初、旅館の建物は古かったが、後に地元政府による無利子貸付金を受け、空調を取り付け、厨房とトイレを改造した。夏の7月、8月の観光最盛期には夫婦はとても忙しく、利用客は1週間前の予約が必要となる。観光客を呼び込むため、村ではインターネットのビジネス・プラットホームを通じて、リゾート村や各旅館の情報をプロモートしている。任さんの息子は昨年大学に入学して地元を離れたが、学校に通いながらもネットのソーシャルメディアを通じて旅館の利用客と連絡を取り、観光ルートや価格などを紹介しており、夏休みになるとすぐに帰省して家を手伝うという。
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