正義と平和、人民の名の下に |
戦勝70周年式典速報 『人民中国』取材班=文 9月3日午前、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利70周年記念日にすがすがしい秋晴れが祝賀ムードを添えた。午前9時ごろ、習近平国家主席は彭麗媛夫人と共に天安門城楼の北側の故宮端門南広場で、記念式典に参加する各国の来賓を出迎えた。天安門広場の観閲台に座る代表者は広場の東西にそそり立つ巨大スクリーンを通じ、テレビの視聴者と共に全ての過程を目の当たりにした。各国指導者の参加で今回の軍事パレードはいっそう国際的な色彩を備えることになり、中国の観客、特に若い観客はこれに新鮮味と興奮を覚えた。中国の悠久の歴史と文化を象徴するする端門の前で各国の来賓と面会し、共に天安門城楼に上ったことは、民族復興の道を歩む中国の70回目の戦勝日を記念する自信と誇りを象徴していた。 午前10時、70発の礼砲とともに時間通り記念式典の活動は始まり、習主席の演説が序幕を開いた。演説は長くはなかったが、非常に重要な情報を世界に伝えていた。習主席は演説の中で、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の艱難辛苦を振り返り、これらの戦争の最終的な勝利と中華民族の歴史的復興の未来図を高く評価した。また、平和のために人類運命共同体意識をしっかりと打ち立てると強調し、相互尊重と平等な付き合い、平和的な発展、共同繁栄がこれからの世界の正しい道だと指摘した。さらに、どの段階まで発展しようとも「中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張せず、自分が経験した悲惨な境遇をほかの民族に押し付けることも永遠にない」と特に強調した。この演説は鄧小平が43年前に中国政府を代表して国連総会で発言した時の重々しい承諾を思い出せる。中国が強さと復興へと歩んでいる今日、この言葉は特に重みを持っている。 習主席は続いて、軍の定員を30万人削減すると宣言した。そして、中華民族の復興には何世代もの人々の努力が必要だと指摘。『詩経』の「初め有らざるは靡(な)し、克(よ)く終わり有るは鮮(すく)なし」(最初は誰でも頑張るが、最後までやり遂げるのは容易ではない)」という言葉を引用し、このプロセスには長期的で苦難に満ちた努力が必要だと強調し、冷静な思考とたゆみない精神を保つよう人々に呼びかけた。習主席は「正義は必ず勝つ! 平和は必ず勝つ! 人民は必ず勝つ!」という三つの言葉で演説を終え、正義の原則と平和の目標、人民の利益を基礎とした強国・強軍観をまとめて体現した。 これに続く軍事パレードは中国軍の軍容と最新の国防の発展・成就を展開し、国内の多くのインターネットユーザーに称賛された。また日本の動画サイト「ニコニコ動画」でも実況中継され、日本のネットユーザーも次々と敬服のコメントを書き込んだ。軍事パレードの最前列で行進した国共両党の元抗戦兵士の隊列は全観客のスタンディング・オベーションで迎えられた。今回、ロシアなどの外国部隊の隊列が始めて中国の軍事パレードに登場し、同様にネットユーザーの大きな関心を呼び、歓声が途切れなかった。 式典は平和のハト7万羽と風船7万個を空に放って終了した。
人民中国インターネット版 2015年9月3日
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