習主席 国連発展サミットで重要講演

 

▽ポスト2015年開発アジェンダを新たな起点として各国の共同発展の実現に努力することを強調

中国の習近平国家主席は26日に米国ニューヨークの国際連合本部で行われた国連発展サミットに出席し、「共同の永続的発展を模索し 協力・ウィンウィンのパートナーになる」と題した重要講演を行った。その中で、「国際社会はポスト2015年開発アジェンダを新たな起点とし、公平、開放的、全面的、革新的な発展の道をともに歩み、各国の共同発展の実現に努力する必要がある。中国はポスト2015年開発アジェンダの実施を自国の任務とし、団結協力し、グローバル発展事業の不断の前進を推進する」と強調した。人民日報が伝えた。

習主席は講演の中で次のように述べた。

国連の創設70周年にあたり、各国の指導者がニューヨークに集まり、発展の壮大な計画をともに話し合うことには、重要な意義がある。各国国民にとって、発展は生存と希望を託すもの、尊厳と権利を象徴するものだ。世界を見渡すと、平和と発展が引き続き今の時代における2つの大きなテーマであり、さまざまな世界的課題をしっかり解決しようとするなら、根本的な道筋は平和の希求と発展の実現にあるといえる。

今回のサミットで可決されたポスト2015年開発アジェンダは、世界の発展に向けて新たなビジョンを描き出し、国際発展協力に新たなチャンスを提供した。私たちは公平な発展を勝ち取り、発展チャンスをより均等にしなければならない。同じ目標の下、各国は共通だが差異ある責任を引き受ける必要がある。グローバル経済のガバナンスを充実させ、発展途上国の代表としての立場と発言権を強くし、各国にルール制定に平等に参加する権利を与えなければならない。私たちは開放的な発展を堅持し、発展の成果を各方面に行き渡らせなければならない。各国は多国間貿易体制を共同で維持し、開放型の経済を構築し、ともに話し合い、ともに建設し、ともに享受する経済を実現しなければならない。私たちは全面的な発展を追求し、発展の基礎をより堅実なものにしなければならない。社会の公平と正義を守り、人と社会、人と自然とが調和しともにある姿を実現しなければならない。私たちはイノベーションの発展を促進し、発展の潜在力を十分に発揮させなければならない。各国は改革イノベーションによって発展の潜在力を喚起し、成長のエネルギーを増強し、新たなコア競争力を育成しなければならない。

改革開放スタートからの30数年間、中国は中国の特色を備えた発展の道のりを歩み、ミレニアム開発目標を基本的に達成し、貧困人口は4億3900万人減少し、教育、衛生、女性などの分野で著しい成果を上げた。過去60数年にわたり、中国は国際発展協力に積極的に関与し、166の国と国際機関に4千億元(1元は約18.9円)の資金を提供し、支援の人材を60万人派遣した。未来に向けて、中国は義務と権利の両立、義務の優先との原則を引き続き堅持し、各国とともにポスト2015年開発アジェンダの実現のために努力する。

中国は「南南協力援助基金」を設立し、第1期資金として20億ドル(1ドルは約120.5円)を提供し、発展途上国のポスト2015年開発アジェンダ実施を支援する。中国は引き続き最も発展の遅れた国への投資を増やし、支援額を2030年までで120億ドルにしたい考えだ。中国は最も発展の遅れた国、内陸の発展途上国、小島嶼発展途上国に対し、2015年末に返済期限を迎える未償還の政府間無利子融資の債務を免除する。中国は国際発展知識センターを設立し、各国とともにそれぞれの国情に見合った発展理論や発展の実践について研究し交流を進める。中国はグローバルエネルギーインターネットの構築について深く話し合い、クリーンでグリーンな方法による世界の電力需要への対応を推進することを提唱する。中国は関連各方面とともに、引き続き「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設を推進し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)と新開発銀行(BRICS銀行)が早期に運営をスタートし、役割を発揮するよう推進して、発展途上国の経済成長と国民生活改善に貢献するパワーになることを願ってもいる。中国はポスト2015年開発アジェンダの実施を自国の任務とし、団結協力し、グローバル発展事業の不断の前進を推進するすることを慎重かつ厳粛に約束する。(編集KS)

 

 「人民網日本語版」2015年9月27日

 

 

 

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