5.中日政党交流

中国共産党中央政治局常務委員、中央書記処書記の劉雲山氏が10月16日、北京で山口那津男公明党代表率いる公明党代表団と会見した。

劉氏は次のように述べた。公明党が長期にわたって中日友好に力を注いできたことを私たちは称賛する。中国の党と政府は終始、戦略的な高みと長期的な角度から中日関係を扱っている。中国共産党は公明党と各レベルの交流を強化し、中日関係の改善と発展をリードする重要な役割を果たしたい。

山口代表は次のように話した。現在の日中関係には好転の兆しが現れている。公明党は一貫して日中友好を重視しており、今後も両国関係の安定的な発展、特に二国間の人的な往来と各分野での交流・協力などで引き続き重要な役割を果たしたい。

12月3日には、6年間中断していた中日執政党交流メカニズムの第5回会議が北京で開かれた。中日双方は両国の執政党が平和と友好、協力、ウインウインを基調として堅持し、対話を通じて着実に両国関係の改善と発展の勢いを強固にすべきだと述べた。

1年を振り返ってみると、中国共産党中央政治局常務委員、中国人民政治協商会議全国委員会主席の俞正声氏は3月23日、谷垣禎一自民党幹事長と井上義久公明党幹事長率いる日本与党代表団と北京で会見した。10月21日には、李源潮・国家副主席が北京で中川俊直衆院議員率いる自民党新世代議員代表団と会見した。中日政党交流は2015年、近年まれに見る交流の高まりを迎えた。

現在の中日関係には互いの邪推や矛盾が依然として存在する状況にあるが、両国は共に緊張関係を改善する願いを持ち、そのために一定の努力をしている。中日の各分野で交流と意思疎通を展開する中で、政党間の対話は政治的な相互信頼という核心的な問題により直接的に迫ることができる。このため中日政党交流は最も人目を引き、効果も非常に期待できる。

6.第11回「北京―東京フォーラム」

中国外文出版発行事業局と日本の言論NPOが共催する第11回「北京―東京フォーラム」が10月24、25日、北京で開かれた。

中日両国の政界や財界、学術界、メディア界の有識者500人以上が「困難と対策:いかに長期的、健全で安定的な中日関係を発展させるか―東アジアの未来と中日両国が果たすべき役割」という今回のテーマを中心に、両国の政治や外交、経済貿易、安全保障、文化、環境保護、観光、地方間協力などの分野に関わる重要な議題について率直で熱烈な討論を繰り広げた。双方は協力拡大の加速や危機管理を強化するメカニズムの構築、メディアが世論をプラスに導く責任を担う必要があること、観光・環境保護を中日協力の新しい成長点にすることなどで一定のコンセンサスを得た。

「北京―東京フォーラム」は2005年の設置以来、中日両国の相互交流と相互理解をたゆまず推し進め、中日関係の長期的で安定的、健全な発展を促してきた。10年間の努力を経て、フォーラムはすでに中日間のハイレベルな公共交流プラットホームの一つになっている。中日関係が緊迫し複雑化した時期であっても、「北京―東京フォーラム」は中断したことがなく、一貫して両国の意見交換と解決方法追求に橋渡しの役割を発揮してきた。フォーラムが毎年発表する中日関係世論調査のデータは、両国関係の状況を客観的に反映する重要な参考資料として注目されている。

 

      1   2   3   4   >>