外国人「名コック」が縁日デビュー
「ニーハオ!アラブの味をお楽しみ下さい」「Hi!英国オリジナルの美食だよ」―今年の糖球会に出店した屋台の主の中には青島の土地っ子や国内各地から縁日にやって来た人の外に、「外人シェフ」も少なくなかった。アラブ出身のサイフとパキスタンのワバスは青島にやって来て1年以上になり、青島西海岸で飲食業に従事し、しっかりした中国語を話し、今年初めてこの縁日に参加した。面白いのは、彼らはお国自慢のヨーグルト、パンダンリーフのチキン包み揚げなどのほかに、特製糖球にも挑戦していることだ。ただ、外見はゼリーに似ているがほんのり甘い。お客さんが屋台の前に来ると、二人の若者が熱心にもてなし、上手な中国語で世間話をしていた。同じように嘉禾路では青島に来たばかりのトンさんが「英国製フィッシュ・アンド・チップス」を持ち込み、彼と一緒に料理を作り、一緒に商売しているのパートナーは英国の娘だった。また二人のインド人はナンを売り歩き、飛ぶように売れていた。
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修理に取り組んでいる鋳掛屋の陳大雷さん |
青島唯一の鋳掛屋も初登場
なべ、たらい、かめの割れ目や穴ををふさぐ鋳掛屋(いかけや)をしながら東奔西走している青島出身の陳大雷さんが初めて縁日に招かれた。彼は青島で3代目の鋳掛屋で、ご先祖様たちが街々をめぐりながら叫んでいた独特の売り言葉を今でも覚えている。13歳の子供と一緒に参加した陳さんは誇らしげに語った。「古里は西海岸の大場鎮だよ。僕は一人っ子だが親父からかめの鋳掛けを習い、今ではたった一人の息子がこの道を勉強中さ」。陳さんは長さ5ミリほどの銅の合金の釘を使ってさまざまな入れ物を修理した。大は紫砂茶壺(ちゃこ=急須)から小は茶碗まで、修理が終わると水を注いでも漏れない。
陳さんがその技の秘密を明かしてくれた。こつは鋳掛屋のダイアモンドドリルの握り方で、修理するものの厚さの3分の2を超えず、かぎつめは半分を超えてはいけない。修理する入れ物を突き抜けないように修理するのが鋳掛屋の腕なのだそうだ。14歳から技術を勉強し始め、一度は他の仕事についたが、2年前にまた修行を始め、市北区十五大街古玩城で店を構え、今では全市唯一の鋳掛屋だ。
人民中国インターネット版 2016年2月24日
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