中国の両会、海外メディアの流行語に |
中国人民政治協商会議第12期全国委員会第4回会議が3日、北京で開幕した。第12期全国人民代表大会第4回会議も、5日に開幕する。多くの外国人記者は、中国の発展と国際的な地位の向上に伴い、中国の両会(人民代表大会、政治協商会議)は全世界が注目するキーワードになっていると表明した。 ◇両会の印象 ロシア・インテルファクス通信の中国特派員は、毎年の両会は中国の発展の風向きを示すと述べた。彼は取材中、各層・各業界を代表する委員らは使命感を帯び北京を訪れ、開放的で率直な雰囲気のなか中国のさまざまな課題と対策を詳細に検討し、国家の次の発展のために青写真を描くのを目にした。 エジプト・中東通信社(MENA)の取締役兼編集長のハリード氏は、「今年の両会は中国で最も重要な政治活動の一つで、今後5年間の国家計画を決定する。中東通信社は中国の両会に注目してきた。エジプトのその他のメディアは毎年、中東通信社の両会に関する報道を転載・引用している」と述べた。 西村大輔氏は、朝日新聞国際報道部副部長で、2007−12年に上海・瀋陽支局長に就任し、両会を取材してきた。西村氏は、中国駐在中に、中国が強く豊かになる多くの重要なシーンを見守ったと述べた。 西村氏は、外国人記者は両会を報じる際に中国の指導者と接することで、彼らの主張と立場を十分に理解できると話した。 韓国のテレビ局の政治部ベテラン記者の凱氏は、両会を4回取材したことで、中国への見方が変わったという。凱氏は、中国共産党と政府が民主を非常に重視していることを目にした。凱氏は中国経済の高度発展から深い印象を受けており、これほど急速な興隆は「人類史上なかったこと」と話した。 シンガポール華字紙・聯合早報の記者は、2015年末に北京に派遣された。彼女は今年初めて両会を取材する。両会は中国の年に一度の重大な政治活動であり、その報道に加わることができ喜んでいるという。 ◇両会の期待 上述したロシア人記者は、李克強総理の政府活動報告に注意していると述べた。中国経済の発展の方向と手段、汚職撲滅、第13次五カ年計画の開始なども要注目だ。 「機会があれば、中国政府はどのような措置により、輸出依存から脱却し、成長の原動力を内需に切り替えるかを質問したい。またインフレを回避し、国民の実質所得を着実に増やすにはどうするかを質問したい」 ハリード氏は、「中東通信社は今年、中国の発展、経済のモデルチェンジ、対外投資、エジプトのような一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線諸国間の、生産能力の協力の推進といった議題に特に注目している。中東通信社は今年、中国の両会に注目し続ける。情報を伝えるほか、分析や論評などを発表し、エジプトおよびアラブ諸国に向け、両会の主な内容と重要政策について説明していく」と語った。 西村氏は、朝日新聞は両会の会期中に多くの記事を掲載し、日本の読者に中国政府の施政方針を理解してもらうと話した。 「第13次五カ年計画が今年の両会で正式に発表される。中国の経済成長はすでに高速から、中高速に切り替わっている。朝日新聞は、成長率低下を背景とし、中国政府がいかに所得倍増計画、貧困脱却計画などの政策目標を達成し、供給側改革を推進し、全面的に小康社会を建設するかといった問題に注目している。日本と中国は経済的な結びつきが緊密で、日本の読者は中国経済の動向に非常に注目している」 凱氏は、文字・画像・動画などの手段により両会を全面的に報じ、かつ新聞・雑誌・テレビなどの手段により韓国人向けに報じると話した。 「第13次五カ年計画や一帯一路の建設など、経済に注目している。また朝鮮半島情勢が緊張化しているが、韓国メディアは中国の南北関係における役割や、影響力をいかに発揮するかなどに注目している」 聯合早報の記者は、今年は情報の適時性を高め、両会の重要なニュースを読者に真っ先に伝えると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月4日
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