程永華全国政協委員、駐日中国大使:中日は災害警戒・援助に協力し合うべき

王焱、高原=文

3月3日、中国人民政治協商会議(全国政協)第12期全国委員会第4回会議開幕を前に、全国政協委員、中国駐日本大使程永華は本誌『人民中国』記者の取材に答えて、3.11東日本大震災5周年についての感想を述べた。

取材を受ける程永華委員

5年前の3月11日は程委員にとって忘れられない日だ。「もうすぐ3.11大地震から丸5年になります。あの時、私は大使館で仕事をしていましたが、当時の情景はいまだに記憶に新しく、ありありと目に浮かびます」

あの痛ましい大地震の後、多くの外国人が東京を離れることを選んだ。程委員は当時の状況について次のように話している。「地震後、多くの外国の使節団、外交官はみな離れました。しかしわれわれ駐日中国大使館のスタッフは留まっただけでなく、24時間職務を続け、昼夜なく奮闘しました」

2011年3月13日、程大使は被災地で人道援助を行うため緊急に日本に向かった中国国際救援隊を羽田空港に出迎え、自ら尹光輝隊長と握手を交わした

程委員によれば、当時差し迫った仕事は主に三つあった。「一つは日本政府に向け中国政府の援助を取り次ぐこと。もう一つは、現地の地震の状況がどうか、次の一歩がいかに展開するかを調査すること。そしてさらには、危険な地域にいる中国同胞の退去をサポートすることでした」。大使館のスタッフはこの危機の中で、重大な自然災害に対応する多くの貴重な経験を積んだ。

災害時の相互援助は、中日両国の人民に深い友情を結ばせた。程委員は「われわれも、中国四川大地震が起こった時に、日本が中国のために提供してくれた迅速で直接的な援助を忘れることはありません」という。

2011年5月21日、程大使は当時の温家宝総理と共に福島県の被災民を見舞った

中日両国は近隣として、重大な自然災害に見舞われた時には助け合うことが欠かせない。3.11東日本大震災5周年に際し、程委員は「両国は過去の教訓と経験を汲み取り、今後起こるかもしれない自然災害にいかによりよく対応していくか研究すべきです。同時に、私は両国人民が、一方が困難に遭遇した時にはもう一方が災害の警戒・援助に協力し、お互いの友情を深めるよう希望します」と述べている。

 

人民中国インターネット版 2016年3月4日

 

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