全人代代表が『政府活動報告』を検討 | ||||||||||||
文=沈暁寧・王朝陽 3月5日、第12期全国人民代表大会(全人代)第4回会議が北京の人民大会堂で開幕した。会議では李克強国務院総理が行った『政府活動報告』(以下、『報告』)は「両会(全人代、全国政治協商会議(以下全国政協))」で再度、脚光を浴びた。1時間余りにわたる『報告』の中で、李総理は2015年の実績を振り返り、中国が現在直面している問題を指摘し、今後の発展計画を打ち出した。『報告』の実務的、且つ事実に基づき真実を求める精神に会場にいた2890人の全人代代表から度々、拍手が起こった。 会議終了後、代表たちは『報告』に関して各々の感想を述べた。『人民中国』の記者は同会場に赴き、多くの代表から生の声を聞いた。 貴州省全人代代表、成都鉄路局凱里工務セクション長 邰順軍 貧困支援とビッグデータ建設に関する内容にとても関心を持ちました。私が住む貴州の経済発展は他の省・区に比べるとやや劣ると言わざるを得ません。その原因の一つに複雑な地形による交通の不便があります。そのため、山奥に住む人々の貧困支援は貴州各級政府が長年にわたり取り組んでいる重要な任務です。今回、総理は『報告』の中で貧困支援に関してさまざまな具体的な主張と対策を述べられました。貴州の貧困支援に対し、迅速、かつ有効的な効果が期待できることを十分に確信しました。 一方、貴州の安定した地質構造と気候はビッグデータ産業の発展を有利にします。恵まれた自然条件は現在すでに貴州の経済発展の重要な基盤となっています。貴州省が中国のビッグデータ発展に独自の役割を発揮することで、ビッグデータ産業もまた、貴州のこれからの経済の見通しを明るくしてくれることを信じると同時に期待しています。 「第13次5ヵ年計画(13・5)」の下、今後5年間の鉄道建設が、今以上に大きな成果が得られることを期待します。貴州に関してはさらに便利な鉄道交通網を建設し、高速鉄道、高速道路などの基盤となる交通インフラを徹底的に建設することで、昔から続く交通の不便という劣勢を好転させることが貴州の発展に飛躍をもたらせることでしょう。
広東省全人代代表、曁南大学会計科教授 盧馨 総理は『報告』の中の民生に関してとても完璧に述べられたと思います。私は常に民生の改善に注目してきました。先ほどの総理の報告にあったように、教育、養老、医療、住宅、就業など多岐にわたり党、そして政府は国民に多くの成果を実感させ、また生活をますます改善していってくれると思います。 「13.5計画」により中国経済の構造をさらに合理化できることを望んでいます。国の競争力はさらに強大となり、「小康社会」という目標の下、国民への確実な利益につながる民生建設はさらに大きな発展を実現させられると期待しています。 陝西省全人代代表、陝西石炭化学工業集団職員 徐群賢 私はエネルギーに関する仕事に従事しています。そのため、『報告』に挙げられた中でも遅れた生産能力の淘汰と製品のグレードアップに関心があります。遅れた生産能力の淘汰に関して、政府は企業に対する多くの扶助政策を提示しました。中央財政も一部資金を提供し、そのような企業の職員への安定措置などに使用されています。例えば、石炭生産企業に対するグレードアップ、クリーンエネルギー開発、安全で効率的な生産システムの建設、石炭と電力の統合、環境にやさしい建設モデルの構築を奨励するなどのことに対し、国家は大きな力を発揮しています。これは総理の『報告』、そして日常の仕事においても感じられました。しかも、これは国家の一つの長期的戦略となっています。そのため、我が国の今後のエネルギー事業に対し、良質で迅速な発展を十分に期待することができます。 「13.5計画」は中国の今後5年間で「小康社会」実現に向けたプロセスに対し、全面的な指導を示した発展要綱であり、関連領域はとても多いと感じました。中国のエネルギー事業が国家の全体的な発展と共に一歩一歩前進していけることを望んでいます。
雲南省全人代代表、昆明市福保村党委員書記 楊明 『報告』の中でも「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」に対する意見に注目しました。「一帯一路」は世界に対する最も直観的で且つ実際的な上に、最も大規模な貢献だと考えます。中国は「一帯一路」を通して、世界と共に発展し、沿線各国と協力し、友好を築き上げていくことでしょう。これはどれほど美しく雄大な絵巻でしょうか。『報告』の中で触れられた「一帯一路」建設の確固たる推進は、世界の発展に対する中国の責任、善良な意思、勇気ある勢いを十分に体現してます。これに対し、私は誇りを持つとともに興奮を覚えました。 「13.5計画』の実行に伴い、「小康社会」という大きなな目標の全面的な実現とともに、「一帯一路」建設が画期的な発展を推し進めていくことを心から望んでいます。 遼寧省全人代代表、撫順罕王実業集団有限公司董事長 楊敏 中国の今後の5年間にさらなる発展が見込まれる「合理的な発展、科学技術のイノベーション」に注目しました。中国経済の今後の5年間で短所を補うようにし、科学技術のイノベーションによる発展に期待します。 広西チワン族自治区全人代代表、広西花紅薬業董事長 韋飛燕(チワン族) 「13.5計画」は企業に対し明確な発展指向を示し、企業経営者の自信を深めさせました。政府からはイノベーションに関し、科学研究費用の提供や税額控除など、さらに多くの扶助・保障政策を打ち出してほしいです。同時に知的財産権の保護に力を入れてほしいです。 「サプライサイド改革」は『報告』における一つのキーワードです。個人的にはこの改革が最も困難を伴うと考えます。現在、中国で最も多く取り上げられる問題の一つに有効需要の不足が挙げられます。これは製品品質が全体として需要に満足できていないということです。解決するためにはやはりイノベーションという方法しかないでしょう。なぜなら、イノベーションは最たる発展の原動力となるからです。『報告』で政府がイノベーションに力を注いでいることが分かりとても感激しました。 湖南省全人代代表、湖南省司法庁副庁長 傅莉娟 法律を職業とする者として、私は法による統治の建設に注目しています。「中国製造 2025」にしても、ベンチャーイノベーションにしても全ては良質な法治環境による保証の提供が不可欠です。そのため、今後5年間で更に健全で完璧な法治国家、法治政府、法治社会を建設していくことを期待しています。
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