クリーンエネルギーの普及を推進、エネルギー構造の調整

 

第12期全国人民代表大会第4回会議プレスセンターは11日、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、環境保護部の陳吉寧・部長が「生態環境保護の強化」について国内外の記者の質問に答えた。

【ニューヨークタイムズ記者】中国の大気汚染は石炭消費が主因の一つとされている。「十三五」期間中に、石炭消費の抑制について中国政府が新たな措置、新たな政策を打ち出すことはあるのか。中国の石炭消費はいつ頃ピークを迎えるのか。

【陳吉寧・部長】中国の大気汚染問題はエネルギー構造による部分が大きく、もっと的確に言うと、石炭燃焼が大きな要因だ。我々もエネルギー構造の調整を重視しており、「十三五(2016-2020年)」計画にエネルギー効率、エネルギー構造について明確な要求が盛り込まれている。それと同時に、クリーン石炭の利用拡大にも注力している。すでにメディアから注目されているかもしれないが、中国政府は石炭火力発電所の排出削減改造プロジェクトを推進している。こうした発電所に対し、二酸化硫黄、窒素酸化物、煙・粉じんの排出量を天然ガス火力発電所に近い水準まで抑制するよう求めている。これは革命的な変革とも言える。石炭はクリーンではないという従来の認識を覆し、濃霧・スモッグ対策にも積極的な影響が期待できる。

先ごろ、全国粉炭汚染対策会議が開催された。いかに制度整備や技術向上を通じてこの問題を解決するのか、意見交換が行われた。この分野の取り組みは今後もさらに強化していく。ただ、総じてみれば、エネルギー構造の調整は比較的長い期間を要する。そのため、クリーンエネルギーの利用拡大を積極的に推進し、エネルギー構造の調整を促すと同時に、石炭のクリーンな利用を進めることも大切だ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月11日

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