気汚染対策をさらに推進、断固たる決意で難題に挑む |
第12期全国人民代表大会第4回会議プレスセンターは11日、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、環境保護部の陳吉寧・部長が「生態環境保護の強化」について国内外の記者の質問に答えた。 【鳳凰衛視記者】「両会」の開催期間中も濃霧に覆われる日があった。ここ1年間の濃霧・スモッグ対策について部長はどう評価するのか。「濃霧対策に剛腕を振るう」のような話はよく耳にするが、部長はすでにいい対策法が見つかったのか。 【陳吉寧・部長】昨年の年末に、広範囲、長時間にわたって重度な大気汚染が発生した。一方、今年1月、2月、3月は青空が広がる日も多かった。日によって大気の質はばらつきが大きい。 ここで説明したいのは、汚染対策には三つの段階があるということだ。第1段階は環境容量を超える汚染物質が排出されている状況。この段階でいくら努力してもわずかの成果しか得られない。汚染の原因を把握できていないため、対策は充分な効果をあげられない。 第2段階になると、対策の継続で成果もみられるが、風速、湿度、降水量などの自然境界条件の影響に左右されやすい。自然境界条件によって変化が大きい。いい時は基準をクリアできるものの、汚染が深刻なときもある。この段階において、境界条件によって環境の質が違ってくる。 第3段階は、対策をさらに推進することによって、気候、水文、境界条件に左右されなくなる。これで環境問題は解決する。中国の大気汚染対策は現在、第2段階から第3段階へ移行している。汚染物の排出や濃霧・スモッグへの対策に我々は全力を尽くし、『大気十条』の実行を徹底している。構造的な排出削減、産業構成の調整、石炭燃料の使用削減、自動車排ガスのコントロール、粉じんの抑制など、様々な対策を講じてきた。われわれは断固たる決意で難題に挑んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月11日
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