経済発展と環境保護、対極に置く思考回路を打破 |
第12期全国人民代表大会第4回会議プレスセンターは11日、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、環境保護部の陳吉寧部長が「生態環境保護の強化」について国内外の記者の質問に答えた。 中国日報の記者:新環境保護法が施行されると、地方経済の発展の足を引っ張っているという物議をかもした。経済発展と環境保護の間には、どのような関係があるか?また今年の経済減速の圧力拡大を受け、経済発展と同時に環境を保護するという難題をいかに解消するべきか? 陳吉寧氏:習近平総書記は、美しい水と山は金山・銀山だと述べ、「グリーン発展」という理念を掲げた。これは、環境は国民生活、環境保護は生産力の保護であり、環境改善は生産力の発展であるという意味だ。中国経済は新常態(ニューノーマル)に入り、過去の荒削りな発展による量の追求から、質の追求へと変化しなければならない。環境保護をうまく活用し、中国経済のモデルチェンジ・アップグレードを促す必要がある。 汚染のない産業はなく、汚染をもたらす企業しかない。技術は今日急発展しており、生産規模が急速に拡大されている。汚染の原因となる企業を市場から追い出すことで、良い企業に発展の空間を与えることができる。これらの企業はその他の革新に取り組み、製品の質向上に専念することで、悪い企業が良い企業の経営を脅かすという中国の発展における現象を回避できる。これは世界的な経験でもあり、中国の経験でもある。浙江省の鉛蓄電池の汚染改善を見ると、数年間で全体の8割以上の約220社を淘汰した。産業が改善され、汚染が大幅に減少した。山東省の製紙業も、蘭州市の大気汚染防止もこのような道を歩んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月11日
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